ミニバラのグリーンアイスという品種は、病害虫に強く育てやすいという評判があります。しばらく気になっていて育ててみたかったので、2022年の2月頃にグリーンアイスの苗を購入しました。
期待に応えて、ベランダで白くてきれいな花を咲かせてくれています。
グリーン・アイスの特徴として、花の色が薄いピンク色からしだいに真っ白、うすい緑色へと変化していきます。さわやかな色合いで、小さなグラスに一輪挿しにして楽しむのにもとてもいい感じです。
花もちもよく、小ぶりな花ですが、しっかりと咲いてくれました。
何年も前にミニバラを購入したときには長く育てられませんでしたが、グリーンアイスは引き続き元気に育てることができています。
今回は、ミニバラ(グリーンアイス)の栽培1年目の様子について書きたいと思います。
ミニバラ(グリーンアイス)の基本情報
植物名: ミニバラ
学名: Rosa
英名: Miniature rose
和名: 薔薇
科名: バラ科
属名: バラ属
分類: 落葉低木
樹高: 20〜50cm
【花の特性】
開花期: 四季咲き
花色: 白〜緑(低温時ピンクを帯びる)
香り: 微香
開花期: 4月~11月頃
一般的に、花が小さかったりそれほど大きくならない系統のバラを総称してミニバラと呼ばれているようです。
【グリーンアイス】 作出年:1971年 作出国:アメリカ 作出者:Ralph S. Moore
【栽培のポイント】
置き場所: 日当たりの良い場所
水やり: 土の表面が乾いたらたっぷりと
追肥: 開花期と冬の剪定後に緩効性肥料を適量与えます
グリーン・アイスの苗の植え付け
購入した苗ポットには、4つの挿し木苗が一緒に植わっていました。
そのまま一つの鉢で育てることもできますが、思い切ってそれぞれ1株ずつに分けて植えることにしました。
ビニールポットを外してから、根を必要以上に切ってしまわないように土の部分をそっとほぐしていき、それぞれの株に分けます。
【2022年2月19日】
細い根が絡まっているので、気をつけても多少は根が切れてしまいますが、なるべくやさしく根気強くしていたら、なんとかほどけて分けることができました。
あまりにも絡みが強いときには、バケツの水に浸けて土をほぐすという方法もできるそうです。
根に負担の大きな作業は、葉が展開してくる前の休眠期にあたる冬の時期のほうが、ダメージを少なくできます。
【2022年2月19日】
その後の経過
【2022年3月15日】
苗ポットから出して一株ずつ分けるときに根をほぐしたりしたので、傷んでいないか心配しましたが、無事元気に育っています。
【2022年4月15日】
つやのある若葉がどんどんと展開してきました。
【2022年4月21日】
4月になってから花が咲きました。真っ白でとてもきれいです。
【2022年5月10日】
とてもかわいらしい花です。
【2022年6月27日】
【2022年7月1日】
【2022年8月1日】
真夏になると花の数が少なくなりましたが、8月にも花が咲きました。
【2022年9月26日】
花の中心が緑色になっているグリーンアイになっています。
【2022年10月19日】
2つ同時に咲いています。
【2022年11月1日】
一つの枝からいくつもの花をつけるようになりました。少しずつ開花するタイミングが違うので、花の色がグラデーションのようになってきれいです。
【2022年12月6日】
12月になると、花がほとんど咲かなくなってきました。葉も黄色くなってきて、そろそろ冬になるので、これからしばらく花はお休みになりそうです。
【2023年1月9日】
黄色くなってしまった葉は取り除き、枝を冬剪定しました。まだ寒い季節ですが、節のところに芽がでそうなところがたくさんあります。
これからゆっくり芽がふくらんでいくと思います。
【2023年2月12日】
古い葉は落ちていきましたが、新芽が育ってきています。
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グリーンアイスは四季咲き
四季咲きなので、一年の間に何度も咲きますが、花が付きやすいのは春と秋です。
真夏は花がついても小さかったり、花数が減ります。また、真冬は落葉して花がつかない時期(12月から3月頃まで)があります。
夏と冬に剪定をすると、しばらく花が咲かない期間があり、その後一気に花をつけるというメリハリをつけることができます。
2022年は、花が咲いたら早めに5~10センチほど下から切り戻すようなかたちで切り花にしていたので、それぞれの枝ごとに花が咲くタイミングがずれて、順番に咲くようになりました。
一度にこんもりとは咲かず、1年目のグリーンアイスは少しずついつも花があるような感じになりました。
生長してくると、まとまって咲くロゼッタ咲きになってきます。
グリーンアイスを育てるポイント
【栽培のポイント】 ・泥はね防止にヤシ殻チップを敷く ・肥料を与える ・花が咲いたら切り戻す ・病害虫を見つけたら早めに取る など
一般的なバラよりも手間がかからないと思います。
水やりのさいに土が飛び散ると黒星病などが発生しやすくなるそうなので、泥はね予防のため植え付けの際に土の表面にヤシ殻チップを敷きました。
バラは花を咲かせるために養分がたくさん必要になるので、ほかのハーブなどよりもこまめに肥料をあげるようにしました。
花が咲いた後、次の花のために栄養がいくように小粒の草花用の化学肥料をあげました。液体肥料でもよいと思います。与える際には、パッケージに書かれている規定量を超えないようにすると良いです。
花が咲いたら、早めに切り戻しておくと、次の花に栄養が行きやすくなります。また、花がらは早く摘みます。
鉢植えで花を咲かせておいても良いですが、花がらは摘むようにすると次の花に栄養を届けられるだけでなく、見た目もきれいに保てます。
毎朝の水やりの際によく見て、アブラムシやハダニがいたら早めに取っておくと増殖を防げます。
グリーンアイスは病害虫に強いですが、黒星病やハダニやアブラムシがつくこともあります。早めに対処すると薬剤を使わなくてよかったり回数を減らせます。ほかのミニバラに比べてもハダニに強い方だと思いました。
葉が黄色くなったり、虫がいる葉を取ったりして葉がだいぶ少なくなっても、グリーンアイスはまた新しい芽をどんどん出してくれました。
少し調子が悪くなることがあっても、回復力も強いと思います。
まとめ
グリーンアイスは、花もきれいですし、バラの仲間ですがわりと育てやすくかったので、初めてみて良かったと思いました。
咲いた花をミニブーケにしてプレゼントしたり、グラスに飾ったりしていろいろと楽しむこともできました。
観葉植物だけでなく、きれいな花がベランダにあるのも華やかになるので楽しいです。
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