ハイビスカスの葉がうっすら黄色になると、あっという間に黄色が濃くなって葉が落ちてしまいます。
黄色になり始めた葉は、ほぼ回復しませんが、元気を取り戻せば、新芽が出てきて回復していきます。
夏にハイビスカスの苗を購入して、2、3週間したら葉がどんどん黄色くなるのでこのまま枯れるのかと心配になりましたが、その後のハイビスカスの回復を見ると、それほど難しく考えなくても、ハイビスカスは本来は丈夫な性質なのだと知りました。
古い葉が黄色くなって落ちることもあり、問題ない場合もありますが、水や肥料の過不足などで調子を崩しているために葉が黄色くなることもあります。
ハイビスカスの調子を知るバロメーターにもなりますね。
ハイビスカスの葉が黄色くなったときの原因には、以下のようないくつかのことが考えられます。
古い葉が入れ替わる
![ハイビスカス](https://bhgreen.com/wp-content/uploads/2021/10/0BC4596C-9930-467F-BD0F-C61370C634E8-1024x767.jpeg)
古くなった葉が黄色くなって落ちることがあります。
この場合は、自然なことなので特別な対策は必要ありません。
古い葉が落ちると、新しい葉が出てきます。
水切れ
ハイビスカスの生育期、開花時期には水をたくさん必要とします。
水はけの良いところを好みますが、真夏には朝晩の2回の水やりしてちょうど良いことが多いです。
鉢の底から水が出てくるくらい、たっぷりと水を与え、鉢底皿に溜まった水はすぐに捨て、放置しないようにして根腐れを防ぎます。
ハイビスカスは、特に夏場はけっこうたっぷり水やりをした方がよく生長します。底から水が出るまでの量より少なかったりして1回に与える水の量が少なかったり、土の表面が完全に乾くまでカラカラになってから水やりをすると、水が足りていない可能性が高いです。
水が足りないと、つぼみを落としたり、葉が黄色くなったりします。
![ハイビスカス](https://bhgreen.com/wp-content/uploads/2021/10/274BF7D4-A284-4A52-A3D6-F9652380D16F.jpeg)
水をやっても鉢底からすぐに水が出てきてしまうなら、上手に水の吸収ができない状態になっています。根がだいぶ張ってきていて、植え替えが必要になっているかもしれません。
あるいは根腐れ
水やりをして、鉢底皿に水がたまったままにすると、根っこが蒸れて根腐れしやすくなります。
根腐れは、葉が黄色くなってしまう原因になります。
夏の時期に、朝晩たっぷり水をやっても、水はけを良くしておけば、根腐れせずに育てられます。
【水はけを良くするには】
鉢底に水や空気が通れる穴が十分にある植木鉢にしたり、植え替えの時に鉢底石を敷いたり、鉢底皿を置かずに植木鉢をレンガなどの上に乗せて通気性を良くしておくなどすると、根腐れの予防につながります。
肥料が足りない
ハイビスカスは生長が早く、花を咲かせるために沢山の養分を必要とします。
養分が足りなくなると、葉が黄色くなってきたり、花の色が薄くなったり小さめになったりします。
次々と花を咲かせた後は、肥料をあげると、また新しくきれいな花を咲かせやすくなります。
![ハイビスカス](https://bhgreen.com/wp-content/uploads/2021/08/5956641F-E760-449D-BDDD-81DF2C5F5DC1.jpeg)
肥料が多すぎても、植物が肥料やけをして弱ることがあるので、肥料のやり過ぎにも注意します。
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日当たりが足りない
ハイビスカスは、日当たりが良いところを好みます。夏の直射日光でもほぼ葉焼けしないです。ただし、暑すぎて元気がなくなることはあります。
明るさが足りないと、葉が黄色くなることもあります。
室内に入れるとしても、日光がよく当たるところの方が元気に育ちます。
気温が高すぎる
30℃を超える暑さになってくると、ハイビスカスの花が咲く数が減ってきます。
35℃以上になるような真夏には、ハイビスカスも元気が落ちるので、午後になったら日陰に移動させるなどすると良いこともあります。基本、日光を好むので、直射日光を浴びても葉焼けはしにくいです。
真昼に水をやると、根が蒸れて傷むことがあるので、朝晩の涼しい時間帯に水やりをするようにします。
気温が高いと、土が乾きやすいので、水やりは朝晩、鉢底から水が滲み出るくらいしっかりと水をあげた方がいいです。
葉が黄色くなる原因として、暑さのせいだけでなく、水が足りていないということもあります。
病害虫により弱っている
ハダニやアブラムシなどの害虫によって弱ることがあります。
害虫によって、栄養分を吸い取られたりウイルスなどの病気を媒介されてしまうことがあるからです。
ハダニは、水に弱いので、水やりの際に、霧吹きで葉に水をたっぷりかけるようにすると予防になります。葉の裏側にいることが多いので、葉の裏にも霧吹きをすると効果的です。
ハダニの大きさは0.3〜0.8mm程度ですが、肉眼でも確認できる大きさです。アブラムシの大きさは1〜3mmくらいです。
アブラムシもハダニも、見つけ次第捕獲すると確実に減らせます。
いずれにしても、毎日ハイビスカスの様子をよく観察して、早めに害虫を見つけて対策すると被害を小さくできます。
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![](https://bhgreen.com/wp-content/uploads/2021/10/6CA954F1-7046-4528-9A26-BAF2CA397398-160x160.jpeg)
根詰まりしている
ハイビスカスは生長が早いので、根詰まりしやすいです。
苗を購入したら、ひと回り大きな鉢に植え替えた方が良いです。根がかなり張っていることが多いです。
![ハイビスカス](https://bhgreen.com/wp-content/uploads/2021/10/2DE4E6A4-0EEE-4942-8E3D-B154A9845E14.jpeg)
根が張りすぎてぎゅうぎゅうになっていると、水をやってもすぐに鉢底から流れ出してしまったり、鉢底穴から根が外に伸びてきたりします。
根詰まりしてくると、葉が黄色くなったり、つぼみが黄色くなって落ちたりします。
日当たり、水やり、肥料が適度なのに、葉が黄色くなってきたり、元気がなくなってきたら、根詰まり気味になっている可能性があるので、植え替えると回復したりします。
【8月3日(植え替え3日後)】
![葉が黄色に](https://bhgreen.com/wp-content/uploads/2021/08/42E61BEA-F619-4FEF-9317-0DBCE62A1B6E-e1627974191147.jpeg)
【8月27日(植え替え27日後)】
![ハイビスカス](https://bhgreen.com/wp-content/uploads/2021/10/CB42F9EC-B307-4CB0-86A5-51423DE2C623.jpeg)
始めは葉っぱがどんどん減って心配になりましたが、植え替え後は、1ヶ月経つころには回復してさらに大きくなりました。
まとめ
ハイビスカスは、気温が上がってくると、水、肥料、日当たりを好みます。水や肥料の過不足、日光不足で葉が黄色くなったりしやすいです。
また、生長も早いので、根詰まり気味になって元気がなくなり、葉が黄色くなることもあります。鉢底から根が出ているようであれば、植え替えも必要になります。
特に問題がなくても、古い葉が黄色くなって落ち、新しい葉と入れ替わることもあります。
夏の時期には切り戻し剪定をして、新しい脇芽に栄養が行くようにして全体に元気を回復させる方法もあります。
葉が黄色くなってきても、早めに原因がわかると回復できますので、すぐにあきらめずに対策してみるといいですよ。
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