気温が高く乾燥しているなどの条件のとき、マリーゴールドにハダニが発生しやすくなります。
マリーゴールドにハダニがいると、葉の表面に白くて小さな斑点がつき、葉がカサカサに乾燥した感じになります。
ただ乾燥しているだけでなく白い斑点があったら、ハダニによる影響を疑った方が良いです。葉にできた白い斑点は、ハダニがいなくなっても元には戻りません。
葉に白い斑点があったら、葉の表面、裏側、茎をよく観察しましょう。
葉の裏などに、1mmより小さい細かい虫(0.3〜0.8mm程度)がいたら、おそらくそれがハダニです。クモ類の仲間なので、糸を出すこともあります。
ハダニは水に濡れることを嫌うので、葉に水をかけることが予防につながります。
今回は、マリーゴールドのハダニ対策について書きたいと思います。
ハダニの基本情報
和名:ハダニ
網:クモ網
目:ダニ目
科:ハダニ科
大きさ:体長0.3mm〜0.5mm
マリーゴールドの基本情報
【マリーゴールド】
英語名:marigold(マリーゴールド)
学名:Tagetes(タゲテス)
科名:キク科
属名:マンジュギク属
原産:メキシコ
特徴:よく見かけるのは、フレンチ・マリーゴールド(Tagetes patula)が多いです。
一年草で、開花時期は、5月~11月。
夏の時期にハダニが発生しやすい
気温が上がって乾燥している条件下で、ハダニがつきやすくなります。
雨が少ない時期や、ベランダや軒先などで、雨水が直接降りかからないところで育てていると、葉の表面に水滴がつかないので、ハダニの好む環境になります。
葉が乾燥しているだけだと思っていたらハダニがたくさんついていた、ということもあるので、毎日水やりの時に葉の状態をよく観察するようにしましょう。
雨水がかからないところでは、こまめに霧吹きなどで葉に水をかけることで、ハダニ予防ができます。
葉水をかけて予防する
ハダニは、葉の裏側に潜むことも多いので、葉水をかける場合には、葉の裏側にもしっかり水をやると効果的です。
ふつうの水道水を霧吹きするだけでも、ハダニの予防やハダニの数を減らす効果は十分あります。
あまりにも増殖してしまった場合には、薬剤を使って駆除することもできますが、何度も使うと薬剤耐性持ってしまって効きにくくなる場合もあるようです。
こまめに葉水をかけて対策する方法は、やり過ぎや失敗が起こりにくい、基本的なハダニ対策の方法です。
捕殺する
葉水をかけても、茎や葉に残っているハダニがいたら、セロテープでくっつけたり、ティッシュやキッチンペーパーなどで葉の表と裏を挟むようにして押さえて捕殺していくと、確実にハダニの数を減らせます。
アブラムシの場合と同じように、見つけたらできるだけ補殺して減らすようにします。ハダニの方が体が小さいので、葉の裏側などに隠れて見つけにくいこともあります。完全に取り除くのが難しいので、生き残ったハダニが増殖しやすいです。
(関連:アブラムシがついてしまった時の対策)
ハダニを駆除して潰したりしたあとは、ウイルスがついてしまうこともあるので、手やハサミやティッシュなどの使った道具類をよく洗って、ほかの植物に移してしまわないようにします。
石けんで洗ったり、アルコールで消毒したりしましょう。
ハダニがついたら他の植物から離そう
ハダニがいるのを見つけたら、ハダニを補殺したり、霧吹きで葉水をやって対策すると良いのですが、すぐにハダニを全滅させるのは難しいです。
それで、少しずつハダニを減らしていく段階で、ハダニが他の鉢植えにも移動して被害を出さないように、ハダニがついた植物を他の鉢植えから離しておくようにしましょう。
ハダニが好む植物は多いです。ハイビスカスや、ローズマリー、シソの葉などにハダニがついたことがあります。
シソ科やキク科など、においの強い植物にもハダニがつくことがあります。
※ ハイビスカスのハダニ対策
まとめ
マリーゴールドは、比較的育てやすいですが、ハダニがつきやすいので、気温が高くなってきたら注意が必要です。
今年、順調にたくさん花を咲かせていましたが、急にハダニがついてしまいました。ハダニが増殖するスピードはとても早いです。
葉が繁ってきたら、剪定して風通しを良くしておくことも、ハダニ対策になります。
ハダニを放置すると、近くの植物にも被害が広がってしまうので、早めの対策が肝心です。
日頃から葉水をかけるようにし、毎日葉の状態をチェックして、もしハダニがついても早めに補殺すると、被害を小さくできます。
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