ハイビスカスを育てるときに、ハダニは要注意です。あっという間に増えて、ダメージを与えます。
例えば、葉に小さな斑点模様がついたり、葉が全体的に黄色くなったりして、葉やつぼみが落ちてしまいます。
ハダニは、肉眼で確認できますが、0.2〜0.8mm程度と小さいので、注意していないと気が付かないことがあります。
また、小さいハダニは、沢山の数でチョロチョロと動き回るので、すべて駆除するのは簡単ではありません。薬剤を使わない場合は特に、地道に見つけて、少しずつ減らしていくしかありません。
今回、ハイビスカスに害虫がいるときの兆候などについてまとめていきます。
葉に薄い斑点模様が表れる
ハダニが葉の養分を吸っていると、葉に細かい斑点模様が表れます。
ハイビスカスの葉は濃い緑色をしているので、養分を取られた部分の色が薄くなって、うっすら白っぽくなります。白い斑点の直径は1mm程度です。
濃い色でツヤツヤしていた葉っぱの色が薄くなって、薄い斑点模様があったり、全体的にツヤがなくなって色が薄くなっている葉が出てきたら、ハダニのせいかもしれません。
葉が黄色くなる

ハダニに養分を吸われると、最初は斑点模様が出たり葉の色が薄くなったりしますが、次第に葉が黄色くなって枝から落ちます。
葉が黄色くなり始めたら、葉全体が黄色になって枝から落ちるまで一気に進みます。
一枚、また一枚と葉が落ちていく頃には、ほとんどの人がこの異変に気がつくと思います。
古い葉が入れ替わるために順番に葉が落ちることもありますが、害虫や水切れ肥料切れなどの不調によって葉が黄色くなることもあります。
葉が黄色くなってきたら、まずは害虫がいないかどうか確認してみましょう。
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葉の裏や茎などにハダニの姿をよく見る
ハダニの影響によるものであれば、葉が黄色くなったりする頃にはハダニの姿を確認できるでしょう。
ハダニは葉の裏側にいることが多いですが、葉の表面や茎や枝を歩いて移動したりします。赤茶色のハダニが多いです。
0.2~0.8㎜程度の大きさなので、1ミリより小さい虫を見かけるようになったら、ハダニの可能性が高いです。ハダニは、アブラムシ(1〜3mm程度)よりも小さいです。
葉に虫食いの痕がある

葉に斑点状の模様ができるだけでなく、一部虫食いのような痕を見つけたら、幼虫などがいる可能性があります。
葉の色素が抜けたような場所の裏側を見てみると、小さな幼虫がいるかもしれません。ハダニのサイズよりも大きいので、この幼虫は別の害虫かもしれません。

幼虫が何匹かいると、びっくりしますが、放置するとハイビスカスが弱ったり枯れてしまうので、しっかり取り除くと良いですよ。
小さな幼虫でも、意外とたくさん葉を食べます。
強い日差しによる葉焼けのように見えても、虫が原因かもしれませんので、様子がおかしいと思ったら葉の裏側をチェックすると確認できます。
幼虫がいる場合、今後さらに増えていくことになるので、早めに見つけて取り除くようにしましょう。
葉の裏や葉が重なったところにクモの巣のようなものがある

葉の色素が抜けたところや、葉が込み合っていたり、一部葉が重なっている場所で、巣ができていることがあります。
もし巣ができていると、葉の裏側や、葉が重なったところなどに、クモの巣のような糸が張られていて黒い点々がたくさん集まっています。
ハダニは、クモ類の仲間なので、糸を出すことができます。
ハダニの巣がついている葉ごと切り取ってしまうと良いと思います。ハダニではない別の害虫かもしれないのですが、とにかく葉をかじられてしまうので見つけたら早めに取るようにすると良いです。

まとめ
ハダニ予防には、こまめに葉の状態をチェックすることや、水やりのときに葉に水をかけることなどが効果的です。
多少葉が少なくなっても、ハイビスカスは生育が旺盛なので、回復の見込みがあります。今回も、あちこちにハダニを見たり、巣や幼虫を見つけましたが、こまめに取り除いていったら、しばらくして虫がいなくなりました。
すぐにあきらめてしまわないで、ハダニなどの害虫を早く見つけて対策していきたいですね。
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