アブラムシがついてしまった時の対策

アブラムシ 草花
アブラムシ
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大切にしている植物の新芽や蕾(つぼみ)にアブラムシがいるのを見つけてしまった時、ショックですね。アブラムシがまだ少ないうちに対策すると、被害を少なくできます。

アブラムシは、新しい葉っぱや蕾などを好みます。栄養を吸って植物を弱らせたり、植物がかかるウイルスを媒介したりします。

こまめにチェックして、まだ数が少ないうちに発見できると、わりと駆除しやすいです。

今回は、アブラムシ対策について書きたいと思います。

アブラムシの基本情報

【アブラムシ(別名:アリマキ)】

目名: カメムシ目

上科名: アブラムシ上科

体長: 小形のものは1~2mm、大形でも3mmぐらい。

体色: 黄緑色のものから黒褐色まで色々な種類がある。黄緑色のものが多い

アブラムシ上科に属する昆虫のことを、一般的にアブラムシと言います。地域によっては、ゴキブリのことをアブラムシと呼ぶことがありますが、その場合、アブラムシのことはアリマキという別名が使われたりします。

アリと共生し、アブラムシが甘い分泌物を出してアリに与える代わりに、天敵から守ってもらう習性もあることから、アリマキという別名があります。

アブラムシがつきやすくなる条件

・肥料の与え過ぎ(とくに、窒素分)

・風通しが悪い

・葉が繁り過ぎている

・アブラムシが特に多い季節(4〜6月、9〜10月)

肥料をバランスよく与えて予防する

アブラムシは、窒素分の多い肥料を与えすぎた場合につきやすい傾向にあります。

窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉で合成されるアミノ酸が多くなり過ぎます。アブラムシはそのようなアミノ酸が好きなので、寄ってくると言われています。

肥料の量や成分のバランスを良くして、植物の状態を良くすることで、アブラムシが寄り付きにくくできます。

肥料を使う時には、控えめにすると良いですね。

剪定して風通しを良くする

また、葉や枝が茂って風通しが悪いときにもアブラムシがつきやすくなるようです。

風通しを良くして、またバランスよく全体に日が当たるように間隔を空けて植えたり、剪定したりしてお世話すると、アブラムシをつきにくくできます。

同時に、ハダニなどの他の害虫対策にもなります。

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アブラムシを捕殺する

地道な作業ですが、見つけたアブラムシを捕殺して少しずつ減らしていく方法も効果的です。

特に、まだアブラムシの数が少ない時に、効果的な方法です。

指でつぶす

何も道具を使わなくても、見つけたアブラムシを指でつぶすという駆除方法があります。

茎などの、少し丈夫な部分には、道具を用意するよりも指でつぶしてしまう方が早いかもしれませんね。

アブラムシがウイルスなどを媒介することもあるので、つぶした後よく手を洗い、ほかのものに触らないようにすると良いです。

セロハンテープやマスキングテープにつけて捕殺する

手でアブラムシを触りたくないときや、指が届かないところでは、セロハンテープやマスキングテープなどにくっつけて捕殺してしまう方法があります。

実際にしてみたら、うまく捕れました。

つぼみや新芽などに粘着部分がつくと傷めてしまうので、そっとアブラムシだけをくっつけるようにするのがコツです。

実際、つぼみについたアブラムシをセロテープや指で取ろうとしたら、ちょっと爪が当たってしまい、花が開いたときに花びらに穴が開いてしまいました。(青い〇で囲んだあたり)

あるいは、もしかするとアブラムシが吸ったせいで空いた穴かもしれないです。

ハイビスカス
ハイビスカス

歯ブラシなどで獲る

歯ブラシなど、ブラシ状のものでアブラムシを掃いて捕殺する方法もあります。

アブラムシを、カップなどに落とすようにして集め、確実に減らすようにすると効果的です。

この方法でも、ブラシで強くこすると植物を傷つけてしまうので、そっとアブラムシを落とすようにします。

スプレーして撃退する

・木酢液を薄めてスプレーする

・米酢を薄めてスプレーする

・殺虫剤を使う

アブラムシの嫌いな匂いをスプレーしてアブラムシを寄せ付けないようにしたり、殺虫剤の成分をスプレーするなどの方法もあります。

我が家には、木酢液がなかったので、台所にあるふつうの米酢を薄めたり、米酢にニンニクをひとかけ浸したニンニク酢を薄めてスプレーしてみました。希釈は100~500倍。ほんの少しの酢があればスプレーできます。

セロハンテープでくっつけて捕獲することと酢の希釈スプレーを併用したら、2,3日でアブラムシはいなくなりました。

アブラムシの多い部分を切り取る

ペンタス
ペンタス

狭い範囲の中にアブラムシが集中している時には、その部分だけ切り取ってしまうことで増殖を防ぐ方法もあります。

写真のペンタスの場合、アブラムシだけを取ろうとしても花が取れたりつぶれたりしてしまうので、この花の房全体を切り取りました。

花が終わったら切り戻す予定をしていたので、アブラムシのために少し早く切り戻すことになりました。

アブラムシがわりと増えてきたけれど、まだ一部分にとどまっているなら、その部分だけを切り取るということもできます。

まとめ

アブラムシができるだけつかないように、肥料を使いすぎないようにしつつ、アブラムシを見つけた時にはセロテープやマスキングテープでくっつけて捕獲するなどして減らすことができます。

ニンニク酢を100~500倍希釈してスプレーするのも効果があるかもしれません。

いずれにしても、殺虫剤ではない方法もアブラムシがまだ少ないときには効果が出やすいです。

なかなかアブラムシが減らないときには、市販のアブラムシ用の殺虫剤などを試してみると良いと思います。

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