丸ごと1個のパイナップルを切るのは、最初は難しそうに見えるかもしれませんが、慣れるとけっこう簡単です。
皮の表面はやや硬いですが、中身は硬くないので、体重をかけたり大きな力を入れなくても普通に切れます。
また、上についている葉の部分をクラウンと言いますが、この部分を植えてパイナップルを育てることもできます。実がなるまで2、3年かかるそうですが、それまでは観葉植物としても楽しめますよ。
普段は捨てているパイナップルの葉っぱの部分(クラウン)を育ててみると、けっこう面白いです。
今回は、パイナップルの実を食べやすい大きさに切る方法について書きたいと思います。
パイナップルは追熟しない
パイナップルは、収穫後に置いておいても追熟しません。急がなくてもすぐには傷みませんが、待つ必要もありません。
部屋に置いていると、パイナップルの甘い香りが漂ってきます。
いい匂いなので、早めに食べたくなると思います。
買ってきてすぐ食べ頃です。追熟を待つ必要はありません。
よく熟したパイナップルは、実が黄色っぽくて、甘い香りがします。
葉の部分(クラウン)を外す
まず、葉っぱの部分を取ります。
上の写真のように、葉っぱ(クラウン)のすぐ下のところを包丁で切り落とします。
もし、そのあと葉っぱの部分を育ててみようと思う場合、下の写真のように、包丁を使わずに葉っぱを実からねじり取るときれいに外れます。
実がよく熟しているほうが、取れやすいようです。
けっこうねじり取るのに力が要ることもあります。
葉っぱのトゲトゲで手肌を切ったりすることもあるので、軍手などをはめると作業しやすくなります。
垂直方向に6等分(8等分)する
次に、実の垂直方向に包丁を入れて二つに切ります。
さらに、縦方向に切って、6等分あるいは8等分にします。
中心に近い芯の部分を切り落とします。
切り取った芯の部分は、繊維が強く噛みごたえがありますが、食べられます。繊維が多いので、味は少しうすめですが、実と同じように甘いです。
さらに、皮部分を切り落とします。
この細長い状態に割りばしでくし刺しにすると、屋台にあるようなパイナップルスティックになります。家で一口ずつ食べるときには、さらに食べやすい大きさにカットします。
パイナップルは変色しにくい
りんごやバナナは、切って放置すると黒っぽく変色していきますが、パイナップルの場合には切り口は変色しにくいです。
それで、りんごなどのように変色防止のために塩水にさらしたり、レモン汁をかけたりなどする必要はありません。
タンパク質を分解する酵素を含んでいる
パイナップルは、ブロメラインというタンパク質を分解する酵素を含んでいます。
肉を柔らかくしたり、胃液の分泌を活発にしたり、消化を促進したりする効果を期待できます。
ゼラチンの成分はタンパク質なので、生のパイナップルをゼラチンゼリーの具材として使うと、タンパク質分解酵素の影響でゼラチンが固まらなくなります。
缶詰めのパイナップルを使ったり、パイナップルを加熱して酵素の力を失活させてから使うとゼラチンが固まります。また、ゼラチンではなく寒天を使うと、タンパク質分解酵素の影響を受けずに固まります。
冷凍保存もできる
切ったパイナップルをジップロックなどに入れて冷凍保存することもできます。
夏などにアイスのように冷凍パイナップルを食べると美味しいですね。
一度に食べ切れない時にも、冷凍保存すると長持ちします。
まとめ
パイナップルは、葉っぱを落としてから、縦に6〜8等分にし、皮の部分を切り落とします。そのあと、好みの大きさに切り分けます。
パイナップルには、タンパク質分解酵素が含まれているので、お肉を柔らかくするなどの効果があり、お肉料理に活用することもできます。
葉っぱの部分をねじり取ると、きれいに外れ、2、3日乾燥させてから植えると、パイナップル栽培を楽しむこともできますよ。
※ パイナップルの栽培についての記事
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