フィカス属のことを総称してフィカスと言い、植木鉢の表示には「フィカス」と書かれてお店に置いてあることもあります。
フィカスは、葉や茎の切り口からゴムの原料になるラテックスを含む白い樹液を出すのが特徴で、和名ではゴムの木として呼ばれることが多いです。
フィカスの園芸品種は多く、ベンジャミン、アルテシマ、ウンベラータ、ガジュマルなど観葉植物として親しまれています。
わが家でもフィカスを6種類ほど(ベンガレンシス、ベンジャミン、バンビーノ、アルテシマ、バーガンディ、ウンベラータ)育てているのですが、特に見ごたえがあるのは新芽が開いた新しい葉です。新しい葉はツヤツヤしていて、とてもきれいです。
今回は、6種類のフィカスの新芽をそれぞれ紹介したいと思います。
新芽の出てくる時期
フィカスの生育期には、新しい葉が次から次に出てきて、見ていて楽しくなります。
一方、休眠期にあたる12月から2月には、ほとんど新しい葉を出さずそのままのシルエットで寒さを耐え、冬を越します。
地域や室内の環境、またフィカスの種類によって耐寒温度なども違うので、新芽が出てくるタイミングに差が出てきます。
3月に入る頃、いろんな種類のフィカスが新芽を開き始めます。ベンガレンシスは他のフィカスより遅く、4月以降にならないと新芽が開かないこともありますが、大抵の場合、気温が上がってくると新しい葉を出し始めます。
わが家の6種類のフィカスのうち、5種類は3月に新芽が開きました。あと1種類、ベンガレンシスの新芽はまだそのままです。
フィカス・リラータ・バンビーノ(カシワバゴムノキ)
【2023年3月9日】
冬の1月、2月は新芽が出ませんでしたが、3月になってから新芽が開きました。
バンビーノは、カシワバゴムノキの矮性種で小型ですが、植物全般からすると葉が大きいので、新芽でも開き始めるとあっという間に大きな葉になります。
新芽が開く前の芽の時期の方が長く感じます。
【2023年3月11日】
上の写真から2日後には、2枚目の葉が開き始めました。
2枚続けて葉が開き、少し時間をおいてから次の2枚続けて開いていくことが多いです。
【2023年3月21日】
さらに10日後には、2枚とも大きな葉になりました。
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フィカス・リラータ・バンビーノ(カシワバゴムノキ)の成長記録①
フィカス・ウンベラータ
3月頃からフィカス・ウンベラータの新芽がでてきました。
【2023年3月13日】
日光に良く当てると、元気な葉を出してくれました。葉はハート型をしています。大きめの葉ですが、新しい葉の出てくる生長スピードは早い方だと思います。
バンビーノやアルテシマやベンガレンシスに比べて、ウンベラータは葉の厚みが薄いので、光が葉から透けて見えるようで明るく爽やかな印象になります。
ゴムノキらしい厚みのある丸い葉もカッコいいですが、ウンベラータのように薄くてそよ風を感じるような葉もおしゃれですね。
【2023年3月21日】
次の葉も開き始めています。
新芽が出始めると、土が乾くのが早くなるので、3月頃から水やりの頻度が上がっています。
フィカス・アルテシマ
アルテシマも、3月頃から新芽が開いてきています。
【2023年3月21日】
姿形がにているベンガレンシスに比べて、伸びるスピードが早いです。
ベンガレンシスとの違いは、アルテシマは伸びるスピードが早いこと、葉の表面がツルツルしていること、葉が斑入りで模様があることなどがあります。
フィカス・ベンジャミン
3月頃から新芽が出てきました。
【2023年3月13日】
日中にベランダに出して日光浴させたり、肥料を開始したら、1週間ほどしてから何枚も葉が芽吹いてきて、新しい葉がきれいです。
【2023年3月21日】
新しい黄緑色の葉が増えてきました。
続けて日光浴させていたら、上の方の葉が葉焼けしてしまいました。ベンジャミンは葉焼けしやすいので、徐々に日光に慣らしていくようにすると良いと思います。
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フィカス・バーガンディ
3月後半になり、そろそろ新しい葉が開きそうです。
【2023年3月21日】
新芽が伸びてきて、色が赤くつやつやしてきたら、もうすぐ葉が開いていきます。
【2023年3月25日】
新芽が開き始めました。新芽の赤と濃いグリーン色とのコントラストがきれいです。
【2023年3月31日】
新しい葉が開きました。ワイン色をしていてつやつやしています。葉が大きくなってくると、濃い緑色に変化していきます。
一般的にワインレッドのような色をバーガンディといいます。
フィカス・バーガンディは黒っぽい深緑色と、新芽や新しい葉の裏の深みのあるバーガンディ色が特徴的で、見た目に存在感があってカッコいいですね。
昨年は、2月までの間でも新しい葉が出ていたような気がしますが、今年の冬は新しい葉を出さず、全体的に休眠していました。
葉は増えませんでしたが、幹がなんとなく太くなって、がっしりしてたような気がします。
フィカス・ベンガレンシス(ベンガルゴムノキ)
ほかのフィカスと同じように、3月に入ってから日中にベランダに出して日光に当てているのですが、まだ新しい葉はでてきません。
【2023年3月21日】
ベンガレンシスの新芽が開くのにはもう少し時間がかかりそうです。
園芸店で見たベンガレンシスの育て方のラベルには、生長期が5月~10月と説明されていました。
昨年の夏を振り返ってみると、4月から新芽が出てきていました。葉が出てくる時期が遅いですが、思ったよりも勢いよく伸びた印象があるので、今年もベンガレンシスの生長期が楽しみです。
【2023年5月15日】
ベンガレンシスの新芽が開いてきました。
【2022年4月11日】(昨年の様子)
ベンガレンシスの葉の表面には、産毛のような毛が生えていて、触るとふわふわします。生長期で勢いよく伸びている時には、うぶ毛があっても遠くから見るとツヤツヤして見えます。
ベンガレンシスは、葉の形や、白い幹と緑の葉と葉脈のラインの色のコントラストが美しいです。
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まとめ
3月頃からフィカスの新芽が出始めます。
冬の時期には葉が一枚も増えなくても、この春から秋までの期間にはぐんぐんと生長していきます。
フィカスの種類によって、伸びるスピードなどが違ったりしますが、みずみずしいきれいな新芽を見るのは楽しいです。
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