観葉植物は、基本的に日当たりの良い室内で育てることが多いですが、気温や日差しなどに気をつければベランダに置いても大丈夫な植物もあります。
日光を好む植物であれば、ベランダで日差しを浴びてますます元気になることもあります。ただし、真夏に急に直射日光を当てると葉焼けして一気にしおれてしまうこともあるので、注意が必要になります。
また、寒い時期に外に出すと一気に寒さで傷んでしまうことがあります。寒さと、直射日光による葉焼けは要注意です。
今回は、観葉植物を外で育てるときのポイントについて書きたいと思います。
まずは観葉植物の特徴を調べよう
明るい場所を好むのか、日陰を好む植物なのかを調べて、明るいところを好む植物であればベランダに出すのに向いています。
明るいところを好むフィカス属(ゴムノキの仲間)や、シェフレラ(カポック)などは、4月から6月にかけてベランダに出していますが、とても調子が良いです。ただし、急に日に当てると葉焼けすることもあるので徐々に慣らします。
ポトスは直射日光が苦手なので、室内が向いています。
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置き場所を決める
・非常通路になる場所に置かない ・マンション共用部分に置かない ・落下や転倒しそうなところに置かない ・日当たりをチェックしてから置く
避難ハシゴの上や、ベランダの隣りのおうちとの境目の壁の前などは、緊急時に通りやすいように植木鉢や道具類を置かないようにしましょう。
マンションの共有部分ではなく、植木鉢を置いても良い場所に置きます。
植木鉢が落下したり転倒しないように、置き方に気をつけましょう。
また、東向き、南向き、西向き、北向きなどの方角によって、光の強さや日光が当たる時間帯などに違いがあります。
どのくらい日光が当たるかを考えて置き場所を決めます。
寒さ対策をする
・気温が15℃を下回るときは室内に移動させる ・夜の冷え込みに注意する
観葉植物は、熱帯雨林のような気候の植物が多いため、寒さに弱いことが多いです。
植物の種類によって差があるので、耐寒温度がどれくらいかを調べておきましょう。
目安としては、枯れないための耐寒温度は5℃、外に出すか室内管理にするかの目安は15℃です。
寒い時期にも、緑色の葉をつけていますが、生長はごくゆるやかか、見た目がほぼ変わらず伸びないことが多いです。冬の時期(12月~2月くらいまで)は、肥料を控えるかやめておいた方が良いです。暖房の効いた室内で管理していて、新しい葉っぱが出たりしているならば、ごく少なめに肥料をあげても大丈夫です。
ベランダに出すなら、3月以降で暖かくなってから
・徐々に慣らすために、最初は日中の数時間だけにする ・ビニール温室や布で保温する方法もある
ベランダに出す前には、天気予報の最低気温と最高気温をチェックしておくと安心です。
春先には、一日のうちでも夜間と昼間での気温差が激しくて、日中はポカポカ陽気なのに、夜になると冷えて植物が傷んでしまうこともあるので、注意が必要になります。
夜は部屋に入れてお世話すると、寒さで植物を傷めるのを予防できます。
3月中は、昼間の暖かい時間帯だけベランダに出したりして徐々に慣らし、4月半ばを過ぎるころには一日中ベランダに出しっぱなしでも大丈夫になっていることが多いです。
寒さ対策として、ビニールなどで覆った温室をベランダに用意して入れておくこともできます。また、夜間に防寒の布をかけるという方法もあります。寒さが和らぎます。
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葉焼け対策
葉焼けとは恐ろしいもので、ほんの30分や1時間程度でも全体にくたっとなってしまったり、葉が茶色く焦げたようになってしまって修復できなくなったりします。
室内管理していた植物を急に外に出したときに葉焼けしやすいです。
【失敗例】
オリヅルランとサンスベリアを葉焼けさせてしまったことがあります。天気の良い12時前後に急に外に出すと短時間でも一気にしおれさせたり、葉を焦がしたりすることがあります。傷んだ部分はハサミでカットしました。
サンスベリアは、葉が厚くて暑さや日差しにも強い植物ではありますが、場合によっては葉焼けします。
オリヅルランも屋外で育てることはできますが、葉の厚みがあまりないので、真昼に急にベランダに出すと1時間でもぐったりとしおれてしまいます。
葉焼けした痕は残りますが、早めに室内に戻せば枯らさずにすみます。
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真夏になってから急に外に出さない
春先から徐々にベランダに出していると、植物も日差しに慣れてくるのですが、夏になってから急にベランダに出すと一気に葉焼けしてしまうことがあります。
しおれた段階で室内に戻すことができれば元に戻ることもありますが、葉焼けしてしまった痕は残ってしまいます。葉焼けの部分を切り取るなどして、あとは新しい葉が生えてくるのを待って回復させます。
半日陰などに置く
また、春先から出していたとしても、真夏の直射日光は観葉植物にとって強すぎます。遮光ネットをつかって日陰を作ったり、室内に入れるなどの対策が必要になります。
ベランダや軒下などで、少し屋根やひさしの陰になるところや遮光ネットなどでできた日陰などは、半日陰と言って、明るいところを好む観葉植物に向いています。
何も遮るものがない日なたは、とくに真夏はやめておいた方が良いです。
観葉植物の中には、明るすぎない場所を好む性質の植物もあるので、そういった植物は室内で夏も管理すると良いと思います。
台風対策
台風などで強風が吹くと、ベランダに置いてある鉢植えや道具類が倒れたり飛ばされたりしてしまいます。
鉢が割れたり、土がこぼれたり、植物が傷んだりしますし、窓ガラスにぶつかって割れたり、風で飛ばされた物が当たってご近所にまで被害を出しでしまうことまであるので、できるだけしっかり対策することが大切です。
台風がやって来るというニュースを見聞きしたら、ベランダの鉢植えを室内に移動させましょう。
スリッパや物干しざおなども合わせて室内に移動させておくといいですよ。
ゴキブリ対策
植木鉢を置くことで、ゴキブリにとって隠れやすい場所が増えやすくなります。
園芸グッズや、枯れたままになっている植木鉢などを整理して、ゴキブリにとって余分な隠れ場所を作らないようにすることで対策ができます。
また、肥料は化学肥料を使ったほうがにおいが気にならず、ゴキブリやコバエなどの虫たちも引き寄せにくくできます。
ベランダをこまめに掃いて掃除したり、道具類を片付けたり、有機肥料ではなく化学肥料を使うことで、虫対策になります。
また、ベランダなどの屋外用のゴキブリ対策グッズも活用できます。
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ベランダであっても、全く虫が出ないようにはできませんが、適度に管理されていれば楽しくベランダガーデニングを楽しめると思います。
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まとめ
観葉植物をベランダに出すときには、置き場所の日当たりを確認しつつ、葉焼けしないよう様子を見ながら、外に出す時間を少しずつ長くして光に慣れさせてあげるとうまくいきやすいです。
観葉植物は、一般的に室内で管理することが多いですが、明るいところを好む性質のタイプであれば、春から初夏にかけてベランダで育てると元気に丈夫に育ちます。
シェフレラ(カポック)やゴムノキの仲間は、比較的ベランダでの栽培も向いています。
寒さに弱い観葉植物が多いので、春先の夜間や秋から冬の寒さから守るために室内に移動させるなどして、寒さに気をつけることも大切です。
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