オリーブの品種の特徴

オリーブ(ミッション) ハーブ・果樹
オリーブ(ミッション)
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オリーブを育ててみようと苗を購入しに行ったら、品種がいろいろあってかなり迷うことがあるかもしれませんね。

オリーブには、品種がたくさんあり、樹形、実の大きさ、実のつきやすさ、葉の色や形、成長スピードなどに違いがあります。

また、実をつけるのに2品種以上必要なことが多いです。1種類でも実がなる品種でも、2品種以上あった方が実つきが良くなる品種が多いです。

今回は、オリーブの品種の特徴と選び方について書きたいと思います。

オリーブの基本情報

学名: Olea europaea

英名: Olive

科名: モクセイ科

属名: オリーブ属

原産地:  地中海沿岸

特徴: 常緑高木

オリーブの品種の選び方

オリーブの品種によって違う要素】
・樹形
・1本で結実するか
・葉の色や形
・生長スピード

【実をつけたい場合】

オリーブを選ぶとき、まずは実をつけたいか考えます。実を収穫したいときは、1本で実がなりやすい品種にするか、受粉しやすいようにオリーブを2品種以上育てることにするか選びます。

どの品種でも、2品種以上育てた方が実のつき方は良くなります。

一本でも実をつけやすい品種
・ルッカ
・セントキャサリン
・アルベキナ
など
(補足)ほかの品種でも、近所のオリーブから花粉が飛んできて受粉し、実がつくなることもあります。

近所にオリーブの木が植わっている地域であれば、どの品種を1本で育てても実がつきやすくなるかもしれません。

【実をつけなくてもいい場合】

シンボルツリーとして見た目を楽しみたいときには、好みの樹形や葉の色形などを基準に選べます。実が落ちたときに地面が汚れたり、掃除が大変だということで、わざと実が付きにくい品種を選ぶ人もいます。

【樹形で選ぶなら】

そして樹形がまっすぐ伸びる直立型か、枝が広がる開帳型かを考えます。庭やベランダのスペースの関係で直立型の方が場所を取りません。

一方の開帳型は、やや広がりやすいですが、あまり背が高くならず実を収穫しやすい高さで育てやすいです。

品種によって樹形の特徴はありますが、剪定の仕方や枝ぶりは1本ずつ個性があるので、お店で実際にオリーブの苗木を見て、気に入ったものを選ぶのも良いと思います。

剪定の仕方によって、高さを抑えたり、好みの形になるようにある程度整えることもできます。コンパクトに仕立てて、オリーブ盆栽で楽しむ方法もあります。

ネバディロ・ブランコ

開帳型の樹形です。

花粉を多くつけることから、受粉樹として選ばれることも多いです。

国内での苗木生産量が多くて、初心者でも比較的育てやすいと言われています。

ミッション

スペイン系のオリーブでアメリカで発見された品種です。

直立型の樹形です。

シルバーリーフが美しく、シンボルツリーに選ばれることも多いです。

マンザニロ

スペイン原産の品種です。

開帳型の樹形です。

スペイン語で「小さなリンゴ」という意味で、リンゴに近い形の小さな丸い実をつけます。オリーブの中では実が大きい品種です。塩漬けやピクルスに向いている実です。

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ルッカ

1本でも実がつきやすい(自家結実性のある)品種です。小粒で豊産性があります。

開帳型の樹形です。

セントキャサリン

アメリカ原産の品種です。

1本で実がつきやすい品種です。

シルバーリーフが美しく、生長スピードはゆっくりめです。

シプレッシーノ

シプレッシーノは、イタリア語で糸杉を意味するサイプレスが語源となっていると言われています。糸杉のように、まっすぐ上に伸びる特徴があります。

直立型の樹形です。狭い場所でも育てやすい品種です。

アルベキナ

スペイン原産の品種です。

コンパクトな葉が密に育ちます。果実は小粒ですが、豊産性で実つきがよく鈴なりに実ります。植え付けから結実しだすまでが比較的短いといわれています。

観賞用としてもバランスが良いですし、オリーブオイルにすると味が良く高品質です。

1本でも比較的結実しやすい品種ですが、異なる品種のオリーブが近くにあったほうが実つきがよくなります。

コロネイキ

開帳型の樹形です。

ひなかぜ

緑葉が美しく、生長スピードが速いことが特徴です。

うちで栽培中のオリーブ

わが家では、ミッション、ネバディロ・ブランコ、マンザニロの3品種を育てています。

3号ポット苗で購入しているので、まだ実をつけたことがありませんが、元気に育っているので、今後が楽しみです。

小さな苗から育てていますが、意外と丈夫で病害虫がつきにくく、育てやすいという印象です。枝は元気に伸びますが、幹が太くなったり実がつくまでには年数がかかりそうです。

うちは他にも鉢植えがあるので、一度に育てるのは3品種が最大かもしれません。

さし木は何度か試してみましたが、途中で枯れてしまいました。観葉植物に比べて、難易度はやや高いと思います。

まとめ

育てられるスペースに限りがあるので、沢山ある品種からお家の環境に合うものを選ぶと良いと思います。

オリーブの実が収穫できるような品種選びもできますし、樹形の美しさを優先して見た目の好みの1本を選ぶ方法もあります。

順調に育つと大きくなるので、剪定によって、大きさや形を整えていくと長く美しく育てられます。

オリーブは見た目もおしゃれで、花や実がなる木なので、育てがいのある植物だと思います。

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