フィカス属の植物は、気根が出てきやすい性質があります。茎から根が出てきたので、初めはびっくりしました。
気根のはたらきとして、空気中の水分を取り込んだり、そのまま地面まで伸びて、木の安定性を高めることができるようです。
わが家で育てている中では、ベンガレンシスの気根ががっしりとしています。枝のような感じになって、がっしりしてきます。
よく見てみると、ベンジャミンにも気根が伸びそうな箇所もありますが、あまりたくさん出てきていないです。
気根が出てくる時、ひょっとして脇芽が出てきたのでは?と思ったけど違った、ということがあります。実際には、気根と新芽では出る位置が違うので、特徴を知ると簡単に見分けることができます。
気根と新芽の出てくる位置の違い
【気根】 ・幹の節以外からでも出てくる 【新芽、脇芽】 ・葉がついている幹や茎の上、ちょうど幹の節の位置から出てくる
【気根】
気根は、幹のどこからでも伸びてくる可能性があります。1㎜ほどの長さのときには、新芽かも?と思ったこともありましたが、伸びてくると明らかに形状に違いが出てきます。
気根は同じ太さで長くなっていきます。
幹のどこから出てくるかによって、ほぼ気根か新芽かが予想できます。
【脇芽、新芽】
脇芽は、葉が出ている茎の上、ちょうど幹の節のところに出てきます。
じっと待っているとなかなか出てこないのですが、気根も新芽も、時期によって一気に伸びてくることがあって、面白いですよ。
新芽が伸びると、先端は細く、横から見ると三角形の角のような形になります。
伸びてくると違いがはっきりする
いざ伸びるときには、気根も新芽も思っているより早く伸びたりします。
気根は、同じ太さの白い根のようなものが長くなるのに対し、新芽は三角の緑色の芽になり、やがて葉を展開させていきます。
ベンガレンシスの場合、小さめの苗やさし木の1年目からは脇芽は出ませんでしたが、2年目になって背丈が高くなってきたら、脇芽が出るようになりました。
ベンジャミンはさし木して1年以内でも脇芽が出ていきやすいと思います。
フィカスの種類によって、脇芽の出やすさに違いがありますが、ある程度大きくなって木の体力がついてきたら脇芽が出やすくなる傾向にあります。
また、曲げ木のように、幹が斜めに傾いている部分から脇芽が出やすかったり、剪定後に脇芽が出やすくなるなどの性質はありますが、望むところから必ず脇芽が出るとは限らないところも、育てる面白さであり難しさでもあります。
フィカスの種類別の気根たち
フィカス全般、気根は出やすいと思います。
フィカス・ベンガレンシス
ベンガレンシスの気根は、出たばかりの頃は細いですが、地面に到達したら地中へとしっかり根を伸ばし、太くしっかり木全体を支えるようになりました。
気根が出やすい品種だと思います。
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フィカス・ウンベラータ
まだ若い木ですが、ウンベラータから気根が出てきました。土に接している気根は、水分を吸収してだんだん太くなってきています。
気根は出やすいほうだと思います。
フィカス・ベンジャミン
ベンジャミンから気根が出てくることもありそうですが、ベンガレンシスやウンベラータに比べると、気根は少なめだと思います。
上の写真の幹にあるつぶつぶは、条件がそろうと気根として伸びてくる可能性があります。
剪定した枝を水栽培しているとき、枝から根が出てきやすく、水の表面や、さし木して植えた土の表面よりも少し上に根がでてきたりするので、この根は気根に近いものかもしれませんね。
空中、水中、地中、いずれにも順応して水分を吸収できるようにするこの仕組みがあるので、フィカス属は生命力が強いですね。
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フィカス・リラータ・バンビーノ(カシワバゴムノキ)
バンビーノからも気根は出ますが、どちらかというと気根は出にくいです。ゴムノキの中でも、幹がゴツゴツした質感で、葉も波打つような形なのでワイルドな雰囲気をしています。
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フィカス・バーガンディ
フィカス・バーガンディは、わが家ではまだ木が小さいからでもあるかもしれませんが、どちらかというと気根が出にくいです。
まとめ
気根は、植えてからわりとすぐにでも出やすいですが、脇芽はある程度木が大きくなってから出てくる種類もあります。
気根が出てくると、木が元気なので、今後の成長に期待できます。
脇芽は、出てきてくれると嬉しいです。ただし、樹形を考えて、脇芽を伸ばしたり剪定したり、整える必要が出てきます。
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