6月から始めているオリーブの挿し木が、9月現在になっても順調に育っています。この時期のさし木は緑葉挿しです。
3月頃の休眠挿しを何本か挑戦してみてはいるのですが、なかなか新芽が出たり発根せずに失敗したので、今回は一歩前進できています。
フィカス属のベンジャミンやアルテシマなどの仲間に比べて、オリーブはさし木の難易度がやや高い気がしています。
(関連:ベンジャミンの挿し木の1年後)
とはいえ、オリーブは生育旺盛で、毎年大きくなるたびに剪定が必要になってくるので、何度もさし木をしてみるチャンスがあり、工夫していくと上手くできるようになると思います。
※ 前回までの記事
9月の様子
【2022年9月4日】
鹿沼土でさし木をしていて、新芽が出ていたので、土に植え替えることにしました。
短いですが、発根もしていて、今後の生長が期待できます。
【2022年9月20日】
植え替え前は、新芽が出たもののしばらく葉が増えていなかったのですが、土に植え替えてから10日ほどして新しい葉が出てきました。
土は一般の培養土で、メネデールで1週間に一度ほど水やりをしました。メネデールには発根を助けたり芽が出やすくなるための鉄イオンが含まれていて、さし木や植え替え時などによく使われています。
新しい葉が出てきたので、さし木が上手くいきそうだな、と思っています。
【追記】
その後、しばらく新芽が元気だったのですが、それ以上は葉が増えず、しおれて枯れてしまいました。
翌年以降、また挑戦したいと思います。
2022年11月8日の様子
完全に枯れてしまいました。途中まで順調に新芽が育っていたので残念です。
オリーブのさし木は芽が伸びるのに時間がかかる
ほかのさし木でも、似ているところはあるかもしれませんが、オリーブのさし木は新しい芽が出たり根が出るのがゆっくりだと思います。
最初の一枚の葉が出てくるまでの時間や、最初の一本の根が出てくるまで、時間がかかります。
この小さなさし木が、ある程度の大きさにまでなるのにどれくらいの期間がかかるのかと思ってしまいますが、最初のころは特に生長がゆっくりですが、翌年の春になるとぐっと伸びていってくれると予想しています。
なんとか、8月を越せたので、順調に秋冬を乗り越えてくれるのが次の目標です。
10月頃までは順調でしたが、その後しおれてしまい、うまく根付きませんでした。
水やりの工夫
オリーブは一度しっかり根付いてしまえば枯れにくい強い種類の樹木ですが、さし木したばかりのころは水切れに気をつけると良いと思いました。
さし木直後は、ペットボトルの密封ざしのような、透明なふたをして湿度を保ち、根が生えて新芽が伸び始めたら、ふたを外しても大丈夫になっていると思います。
乾燥を好む植物ですが、しっかり根付くまでは乾燥しすぎると枯れやすいです。
さし木で失敗すると、枝も葉もカラカラに乾燥してしまいます。
透明のふたをして、湿度を保つ方法は、オリーブのさし木には向いている方法だと思います。
まとめ
6月にさし木したオリーブは、3月の時より順調に育ちました。結局、半年経たずに枯れてしまいましたが、途中までは良かったと思います。
オリーブのさし木には、さし穂の状態や、時期やその後の水やりなど、いろいろな条件によって成功率が変わってくると思います。
メネデール液を使ったり、湿度を保つ工夫をすること、残す葉っぱを減らしたころなどが良かったかな、と思いますが、やはりすぐには根付きにくい植物だと思います。
何本もしていくうちに、成功する枝も出てくるので、気長に試してみるのが良さそうです。
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