メネデール(植物活力素)を使うタイミング

アルテシマの根 園芸全般
アルテシマの根
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メネデールは、さし木する時に発根しやすくするために使われることが多いですが、植え替えや、植物が夏バテ気味だったり元気がない時にも使えます。

メネデールは、肥料成分のチッ素、リン酸、カリウムが入っていないため、肥料ではなく活力剤に分類されます。

メネデールには、鉄がイオン価された状態で含まれているため吸収されやすく、植物の生長を助けます。また、水分や養分の吸収を高めたり、光合成を活発にする働きもあります。

実際に使ってみて、挿し木するときの発根が早くなったり、元気な新芽が出やすくなると感じています。

以前はメネデールなしで園芸をしていましたが、メネデールを使うとさし木のしやすさや、植物の生育スピードなどが違うと感じたので、大事なタイミングではメネデール液を使うようになりました。

今回は、メネデールを使うのにおすすめのタイミングについて書きたいと思います。

①さし木のとき

【使い方】

さし木する枝(さし穂)を準備する際、メネデール液につけて吸水させます。

草本性は30分以上、木本性は2~3時間を目安にします。

基本の希釈:100倍

【理由】

発根しやすくなります。また、さし木の成功率が上がります。

【実際の様子】

水さしの場合、発根する様子を確認しやすくなります。

フィカス・アルテシマを水差ししていたとき、メネデール液で吸水させたら、しっかりとした白い根が出てくるのが早かったです。

アルテシマの根
フィカス・アルテシマの根

メネデールなしで水のみで水挿ししたときは、カルスという白い塊ができてしばらくしてから根が伸びることが多かったのですが、メネデール液を使うとカルスができる期間が短かかったような感じでした。

すぐに土にさし木する場合にも、発根が早くなり、さし木の成功率が上がりました。

もちろん、さし木の植物の種類や、気温などの条件によっても違いがあるので、効果には個体差があります。

②さし木後の発根を促すため

【使い方】

さし穂の準備で吸水させるときだけでなく、その後の水さしするときにメネデール液にしたり、土にさし木したときにメネデール液で水やりをする方法でも使えます。

さし木後は、週に1度程度のペースで3~4回与えます。

【実際の様子】

説明書きには、100倍希釈で(50〜200倍)と記載されているのですが、1,000〜2000倍希釈で水やりしたときでも、多少の効果はあるように感じました。

ふつうの水道水を使うだけでもさし木が成功しやすい植物もあれば、さし木の成功率が低くて増やすのが難しい植物もあります。

さし木が難しい植物の場合は、メネデールの濃度を説明書にある50〜200倍にしますが、さし木に強い植物やたくさんの量を水やりする場合には、1,000〜2,000倍にうすめて使っています。

うすめても、水だけと比べると発根が早い気がします。

③植え替え直後とその後

【使い方】

鉢を大きくしたり、苗を植え付けたりして植え替えた直後にメネデールをあげると、根を伸ばしやすくなります。

植え替え作業で根が痛んだりするので、普通の液体肥料は3週間くらい空けてからあげたほうが良いですが、メネデールは肥料ではなくて活力剤なので、植え替え直後にあげて大丈夫です。

植え替え直後と、その後週に1度程度のペースで3~4回与えます。

液体肥料とメネデールを使うと良い場面は違うので、上手に使い分けると良いですよ。

【実際の様子】

メネデールなしでも大丈夫なことが多いので、メネデールはうすめの濃度で使用しています。

ベンジャミン
ベンジャミン

メネデールで水やりをしたら、発根が早くなったように感じました。また、新芽も出やすいと思います。

④植物に元気がないとき

植物に元気がないとき、メネデールをあげると回復が早いことが多いです。

メネデールには肥料成分が入っていないので、先にメネデールで元気を回復したあとで肥料もあげるとさらによく生長します。

メネデールは与えても大丈夫ですが、真夏や真冬の時期はとくに、元気がないからと急に肥料をあげると肥料やけして根が傷みやすいので、注意が必要になります。

夏のミニバラにメネデールを与えたら、元気が良くなりました。また、夏に葉が黄色くなったハイビスカスや、夏越し中のガーベラなど草花にもメネデールを使っています。

⑤新芽が出てくる時期

3月〜5月頃の、新芽がそろそろ出てくる時期にメネデールをあげることもあります。

新芽が出てくる勢いがつく感じがしています。

薄めて成長期の観葉植物に与えると、新芽がいつもより元気に出てきました。

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メネデールで障害が出るか?

メネデールのやりすぎで障害が出ることは、ほとんどないと思います。

ふつうの肥料の場合、肥料やけといって、かえって根が傷んで枯れてしまうことがありますが、メネデールをやりすぎで傷んだことは今のところありません。

きれいな新芽がいつもより多く出てくることが多いです。

ただし、液体肥料などと比べて高価ですし、必要以上にあげるともったいないので、あげ過ぎないほうが良いと思います。

植え替えや挿し木後でも、週に1度程度のペースで3~4回与えるのが目安になっているので、それ以上は必要ないと思います。

メネデールをあげて、植物が生き生きしてきたら、それ以降はあげなくて大丈夫だと思います。

まとめ

大事な場面では規定の濃度(50〜200倍)で、ちょっと元気を出したい時には薄めの濃度(1,000〜2,000倍)で使うようにして使っています。

標準的には、100倍希釈が良いとされています。家庭園芸で、ほんの少し効果が出れば大丈夫くらいの場面では、1,000〜2,000倍にしてみることもできます。

うすめすぎて害になることはありませんが、効果が感じられなければ、薄めすぎているので、100〜200倍くらいに戻すと良いと思います。

最初は少ない容量のボトルを使ってみて、効果を感じたらお得な大きめサイズを使うと良いかもしれませんね。

メネデールは、使って良かったと感じました。とくに、さし木や植え替え、ちょっと植物に元気がないときに使っています。

メネデールをあげたとしても、さし木に失敗したり枯れることはありますが、うまく効果が出て新芽が出てきたり、元気な根が出たりすると園芸が楽しくなるので、メネデールはおすすめです。

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