前回、黒色アゲハチョウの幼虫の記事を書いたあと、あっという間に緑色のイモムシに変化しました。
緑色のイモムシ(5齢幼虫、または終齢幼虫)になる少し前、黒い幼虫の白い部分がうっすら緑色っぽくなってきて、モコモコしたやわらかい雰囲気になってきていました。
※ 2齢〜4齢幼虫までの関連記事
脱皮は見れませんでしたが、4齢幼虫が5齢幼虫になる変化は見事でした。
今回は、アゲハチョウの幼虫が緑色(5齢幼虫)になってからを記録したいと思います。
2齢幼虫から5齢幼虫までの期間
5月10日にまだ小さいアゲハチョウの2齢幼虫を発見しました。
脱皮を確認できたのは一度だけでしたが、大きさなどで判断したおよその成長段階を振り返ると、このような感じです。
5月15日 3齢幼虫
5月21日 4齢幼虫
5月25日 5齢幼虫(終齢幼虫、緑色)
およそ2齢幼虫として5日間、3齢幼虫として6日間、4齢幼虫として4日間過ごしたことになります。最後の5齢幼虫として動いたのは6日間で、その後蛹になる準備を始めました。
5月31日 蛹になる準備が始まる(食べるのをやめ、じっとしている)
一晩のうちに緑色に変化した
【5月25日】
前日の夕方くらいまでは、黒字に白い模様が入った、鳥のフンのような幼虫でしたが、翌朝には新鮮な若葉のような色のイモムシに変化していました。
黒っぽい幼虫が、きれいな緑色のイモムシになる変化は見事なものです。
食欲が旺盛
二匹いても葉っぱは足りるから大丈夫だと思っていましたが、緑色のイモムシになってからすごい勢いで葉っぱがかじられていきます。
地面を見てみると、大きめのフンがたくさん転がっていました。
【5月29日】
どうりで葉っぱが一気に減るわけだと思いました。
体が大きくなった分だけ、たくさん食べます。
葉っぱが足りなくなるかもしれなくなりました。
イモムシがいなくなる?
【5月30日】
買い物から帰ってくるとき、マンションの1階の駐車場に緑色のイモムシがいました。
「あれっ?」
「うちにいたイモムシそっくり!?」
と思いましたが、そっくりなのではなく、うちのベランダから歩いてきたか落ちてしまったか、風に飛ばされたかわかりませんが、同じイモムシかもしれないと思い、紙の切れ端に乗せて連れて帰りました。
このままだと、いることに気づかずに踏み潰されてしまうかもしれないと、心配になったからです。
うちのベランダを見ると、やはり二匹のうちの一匹しか木に残っていなくて、うちのベランダにいたイモムシでした。
アゲハチョウの幼虫の習性として、5齢幼虫は蛹になる前に、蛹になるのに良い場所を探して歩き回ることがあるそうです。
イモムシの足と歩き方
イモムシを紙の切れ端に乗せ、木に戻したとき、イモムシの足の使い方が面白かったです。
緑色のイモムシには、写真の緑の丸の部分にあるように、チョウの足になりそうな形の細めの足が頭の近くから出ています。
細い足も使っていると想像したのですが、イモムシの足は、写真の青い丸の部分を足のように使った歩き方をします。
イモムシのぽてっとした体は、前の方の細い足では支えたり歩いたりはできないようです。
歩くときには、胴体部分のモコモコした足を使っていました。
モコモコした足を使って、垂直な枝や、葉っぱの裏側に行っても簡単には地面に落ちないように、しっかりとつかんでいます。
蛹になる準備を始める
【5月31日】
木に戻してから翌日、もう葉っぱを食べるのをやめて木の幹にじっとしていました。
そろそろ蛹になる準備を始めたようです。
蛹になる前に、最後に下痢状のフンをするそうです。
葉っぱの残りがわずかだったので、なんとか葉っぱが足りてよかったです。
【5月31日】
二匹目の幼虫は、じっとしていますが、しっかり枝につかまっています。
翌朝の6月1日に、この枝からいなくなっていました。一匹目のように、蛹になる場所を探して歩き回るため出かけてしまったのかもしれません。近くには見つけられませんでした。
じっとしていても、足が浮いていなければ蛹になる前にどこかに行ってしまう可能性があります。
まとめ
緑色のイモムシになってからの食欲が旺盛なのに驚きました。食欲旺盛な5齢幼虫の期間は5〜6日だったので、なんとか葉っぱが足りました。
予想以上の食べっぷりでした。
無事に蛹になって蝶になってくれるといいな。
※ アゲハチョウ幼虫のその後の記事
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