ハイビスカスは、色鮮やかな花が咲くので、元気が出ますね。比較的丈夫な植物で、さし木で増やすことができ、さし木の成功率も高いです。挿し木は温かい生育期に向いています。
ハイビスカスはよく伸びるので、剪定したときの枝をさし木してみることから始められますよ。
細い枝よりも、ある程度太くなった枝をさし木した方が、その後よく育って花が咲くのも早くなります。
また、土にさし木するだけでなく、切った枝を水にさして、水栽培でも根が生えてきます。
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今回は、赤玉土に植えてさし木する方法を試してみました。
ハイビスカスの基本情報
和名: ハイビスカス、ブッソウゲ(仏桑花)
学名: Hibiscus rosa-sinensis
科名: アオイ科
属名: フヨウ属
原産: 太平洋諸島、インド洋諸島
さし穂の準備
よく切れる清潔なハサミで枝を切ります。切り口は斜めにして、断面の面積が大きくなるようにします。枝の断面積が増えることで、水を吸い上げやすくなります。
上の方の2〜3枚の葉を残して、下の方にある葉を取ります。残した葉を半分くらいに切ります。葉っぱの数や面積を減らすことで、水分の蒸散量を少し減らすことができます。
準備ができた挿し穂の切り口をすぐに水に挿して、そのまま一晩ほど吸水させます。水分を吸収させるために短くても1、2時間は水につけたほうが良いです。
鉢に入れた赤玉土を水で湿らせ、割り箸などで穴を空けてから挿し穂を入れ、土を押さえて植えます。最後にもう一度水を全体にかけます。
さし穂を植えたら、さし木のセット完了です。
上手くいけば、芽が出て根が生える
しばらくは、切った枝がそのまま挿さった状態ですが、乾燥しないように水やりをしたり、霧吹きしたりしていると、芽が大きくなっていきます。
目に見えて葉が増えなくても、最初の葉が枯れずに残っていれば、まだ生きています。
あまり地上部分は変化がないように思えても、根が伸びて生長しているかもしれません。
3ヶ月ほどして、鉢底を覗いてみたら、根が伸びていました。鉢をずらしたときに根の先端が切れてしまいました。
新しい葉が少し大きくなってきていているものの、わずかな変化ですが、枯れずにここまできたので、今のところさし木成功です。
途中で引っ張ったり、抜いたりして傷つけて失敗することもあるので、焦らず育てるのがコツだと思います。
春になって気温が上がってきた頃、鉢に植え替える予定です。それまで室内で無事に冬越しできるといいな。
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ハイビスカスのさし木の難易度
さし木して3ヶ月経ちましたが、気温が下がってきたこともあり、新しく葉っぱはごくわずか大きくなった程度で、大きな変化はありませんが、根をどんどん伸ばして着実に生長しています。
ハイビスカスはわりと丈夫なのでさし木しやすい方だと思います。
さし木が難しい種類の植物だと、1ヶ月もしないうちにしおれたりするので、2本試して両方3ヶ月生きているところを見ると、さし木に強いと思います。
冬は目に見えて大きくなったりしないので、春になってから生長していくのが楽しみです。
【翌年3月18日】
気温が少しずつ上がってきてから、芽が動き始めて葉が少し増えきました。
まとめ
さし木に選ぶ枝の状態や、時期、水やり、置き場所、土の種類や量、鉢の素材や大きさなど、いろんな条件によって、成否が変わってきます。
さし苗を購入して一年目は、矮化剤の影響で、さし木がうまくいかないこともあるようです。枝がグングン伸び始めてから、さし木に挑戦した方が失敗しにくいでしょう。
ハイビスカスは、生長して枝が伸びるのが早いほうなので、まずは試しにさし木してみると良いと思います。
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