ガーデンシクラメンは、名前にガーデン(庭)がついているように、庭やベランダなどの屋外に植えられることが多く、一般的な室内で育てるシクラメンよりも寒さにも強い品種です。
また、ガーデンシクラメンは、一般的なシクラメンよりも全体的に花も葉も小ぶりです。
冬もベランダや軒先に置いたままにでき、比較的育てやすい植物です。
夏を越すことができれば、翌年以降も育てることができます。夏の暑さに弱いので管理が難しいですが、無事に夏越しして年数を重ねると球根が大きくなり、花数が増えます。
ガーデンシクラメンの基本情報
学名: Cyclamen persicum
別名: ミニシクラメン
科名: サクラソウ科
属名: シクラメン属
原産地: 地中海沿岸
特徴: 半耐寒性球根植物です。一般的なシクラメンよりも寒さに強く、ガーデニングに向いています。
育て方
【場所・水やり】
日当たりの良い場所で、水やりは土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が出てくるくらい水をあげ、鉢底の受け皿には水をためておかないようにします。
葉や球根に直接水がかからないように、葉を少しよけて土の表面に水がかかるように水やりをします。
【肥料】
花の時期には、ハイポネックスなどの液体肥料や、小粒の草花用の園芸肥料などを与えます。真冬と真夏は肥料をやらないようにします。
冬から春にかけて咲く花
ガーデンシクラメンは、開花時期が冬から春にかけてです。冬に咲く花の種類は多くないので、ガーデンシクラメンやシクラメンは人気があります。
冬の時期、庭やベランダで花を育てて色どりを良くしたいときに、ガーデンシクラメンはぴったりです。
花も長持ちし、春先まで新しい花をつけて行くので、長く花を楽しめます。
3月後半が花のピークで、5月頃まで花が咲いていました。
開花時期のガーデンシクラメンのお世話はそれほど難しくないので、初めての人でも育てやすいと思います。
2年目の春
3年目の春
4年目の春
夏越しの方法
ガーデンシクラメンの花が終わると、葉もまばらになり、休眠期に入ります。
夏場も水をやって葉を残して過ごすウェット法と、水やりを中断して休眠させるドライ法の2種類の夏越しの方法があります。
いずれにしても、直射日光が当たらず風通しの良い軒下のような場所が適しています。
ウェット法でしようとしている途中で葉が枯れてしまっても、ドライ法に切り替えて8月末頃から水やりを再開すると、うまくいくと、翌年も花を咲かせることができますよ。
ドライ法
花が終わり、葉も暑さで枯れてしまったら、乾燥気味に育て、8月末頃から水やりを再開すると、新しい根や葉が出てきます。
水やりを再開する時期に、植え替えたり肥料をあげたりします。
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ウェット法
葉だけになっても水やりを続け、枯らさずに次のシーズンにつなげていきます。ウェット法にしても、暑さで古い葉が黄色くなってかなり葉が少なくなります。
(関連:暑さでガーデンシクラメンの古い葉が一気に黄色くなる)
植え替えたり肥料をあげたりすると、さらに花数が増えます。
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まとめ
1年ごとに株が大きくなり、1年目とくらべて驚くほど花数も増えました。
花が終わると見た目が地味になりますが、あきらめずに育ててみると案外夏越しが上手くいくかもしれませんね。
2年目以降になると、園芸店では売っていない大きな株のガーデンシクラメンになるので、育ててみると面白いです。
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