ローズマリーをさし木で増やす方法

ローズマリー ハーブ・果樹
ローズマリー
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ローズマリーは、さし木で増やせます。

さし木で根付きやすいですが、根が傷むのをとても嫌がる性質があるので、植え替える際には根をほぐしたりせず、できるだけ触らないようにします。

さし木に向いているのは、3〜4月、9〜10月の、気温が暑すぎず寒すぎない時期です。目安は、20~25℃くらいの気温だと、さし木が成功しやすいです。

ローズマリーの基本情報

【ローズマリー】

学名: Rosemarinus officinalis

英名: Rosemary

和名: マンネンロウ

科名: シソ科

属名: マンネンロウ属

原産地: 地中海沿岸

性質: 常緑性低木

さし木の方法

ローズマリーの枝を10cmほど切り取ります。切り口は斜めにすると、水分を吸収しやすくなります。切れ味の良いハサミやナイフでカットします。

ローズマリー
ローズマリー(2022年4月7日)

下半分くらいの葉を落としてさし穂にします。

ローズマリー
ローズマリー(2022年4月7日)

切り口を水にさし、1時間〜1日ほど吸水させます。水につける時間を短くして、枝を切ってからすぐに土にさすという方法もあります。

ローズマリーの本体から枝を切ってから、水につけるとしても何日も時間を空けないほうが、上手くいきやすいと思います。

赤玉土やさし木用の土などを用意します。(赤玉土、鹿沼土、さし木用の土などの有機物の入っていない土のほうが雑菌が入りにくくて根腐れしにくいと言われています。)新鮮で勢いのあるさし穂を使い、気温もちょうど良い時期(20~25℃)であれば、ふつうの培養土でもさし木がうまくいくことがあります。

水で湿らせ、割り箸などでさし入れるための穴を空けます。

さし穂を入れ、土でまわりを押さえて完成です。

ローズマリーは、わりと根が生えやすいので、今回は水につけるのは3分くらいにして、すぐに園芸培養土にさし木してみました。

ローズマリー
ローズマリー(2022年4月7日)

しばらくは、用土が乾燥しないように水やりし、直射日光の当たらないところで世話をします。

根が生えたら、植木鉢に鉢上げします。

さし木後の記録

【1週間後】

さし木から1週間経っても葉っぱは元気で少し新しい葉が伸びていました。

ローズマリー
ローズマリー(2022年4月15日)

【約1ヶ月後】

5月3日に、鉢を倒してしまい、見てみると根が生えていました。約1ヶ月すると根が生えてくるようです。

小さなスリット鉢に鉢上げしました。

ローズマリー
ローズマリー(2022年5月3日)

【1ヶ月半後】

植え替えてから2週間ほどして、先端の葉っぱが枯れてきてしまいました。ひょっとして失敗したかな、と思ったのですが、上の数枚の葉以外は元気だったので、先端だけ切って、栽培を続けることにしました。

ローズマリー
ローズマリー(2022年5月16日)

先端だけ切ったら、いい感じになりました。

ローズマリー
ローズマリー(2022年5月16日)

さらに3日経過すると、スリットの隙間から根が見えていました。順調に育っているようです。

ローズマリー
ローズマリー(2022年5月19日)

【1ヶ月3週間後】

さらに10日経ち、脇芽が伸びてきました。さし木を始めてから1ヶ月3週間ほどですが、さし木は成功したと思います。

ローズマリー
ローズマリー(2022年5月29日)

【さし木から5か月後】

ローズマリー
ローズマリー(2022年9月4日)

脇芽が伸びて、元気に育っています。

【振り返ってみて】

葉の先端から少し枯れてくることがありましたが、少しであれば大丈夫なこともあるので、枯れた葉を取ったりして様子を見ると良いと思います。

途中ですぐにあきらめなくてよかったです。

全体にしおれたり枯れて明らかに失敗するまでは、まだ見込みがあると思います。

さし木が成功しやすい条件

気温が、20〜25℃のあたりの時期にさし木が成功しやすいと言われています。

水栽培でも発根しますが、初めから土に植えたほうが元気に育ちます。

さし木の水やりは毎日して、1ヶ月ほどで根が生えるようです。根が生えるまでは乾燥しないようにするのがポイントです。先端がしおれていたら、早めに水をやって様子を見ます。

葉がしおれずに勢いがあれば、まだ生きているのでそのまま水やりを続けると根が生えていきます。

ローズマリーは根を触られるのを嫌うので、根を傷めないよう、できるだけ根に触らないようにして植え替えます。

剪定すると脇芽が生長する

さし木用に剪定すると、切ったところのすぐ下の節から脇芽が伸びて、こんもりした樹形にできます。

一度に刈り込むと弱ってしまうことがあるので、少しずつ収穫したりさし木したりして枝を切ると、ちょうど良い剪定や摘芯になります。

ローズマリーは、何も切らないよりも、適度に剪定や摘芯をしたほうが、枝分かれして大きく育ちます。全体に風通しが良くなったり、日光が当たるようになって、生長しやすくなります。

ローズマリーはベランダでも育てやすいです。

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ローズマリーの葉は料理やポプリなどに使える

さし木するときに、下の方の葉を落としますが、落としたローズマリーの葉は料理やポプリなどに使うことができます。

すぐ使うこともできますし、冷凍したり、洗って乾燥させて保存し、後日使うこともできます。

肉料理の臭い消しや風味づけにぴったりです。いつもの料理がおしゃれに仕上がるかもしれませんね。

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まとめ

ローズマリーは、時期が良ければ(気温の目安20~25℃)、さし木で根がしっかり出やすいと言われています。

最初は乾燥しないよう毎日水やりをしますが、1ヶ月もすれば根が出てくるので、そのあと培養土の入った鉢に鉢上げします。

ローズマリーは料理などで使いやすいハーブなので、さし木して増やすともっとたくさん収穫できるようになりますね。

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また、最初は苗木で小さくても、3年も経つとかなりボリュームが出てきます。収穫したあと脇目が伸びてくるので、ハーブとして使いながら大きく育てることができます。

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