パキラは、購入当初はかわいらしいサイズだったのですが、植え替えしたら1年でたくさん伸びたので、昨年短く剪定しました。
剪定した部分を水挿ししてそのまま置いていたのですが、この際に鹿沼土を使って、ガラスの器に入れてさし木してみることにしました。
まだ挿し木の枝に根は生えていませんが、鹿沼土に植えることによって光を遮断されて発根しやすくなるかもしれません。
今回は、鹿沼土を使ったパキラのさし木の方法とその後について書きたいと思います。
さし木の方法
【さし穂の準備】
挿し木するため、枝の先をよく切れるハサミで斜めにカットして断面積を増やし、吸水しやすくします。
発根しやすくするために、メネデールの希釈液につけて吸水させることもできます。
このまま発根するまで水栽培することもできますし、土にさし木することもできます。
【鹿沼土に植え付け直後の様子】
ガラス容器に鹿沼土を少し入れ、パキラの位置を中央付近になるように手で支えつつ、鹿沼土を周りに入れていきます。
最初はメネデール液で水分を与え、ひたひたにならない程度の水分量になるようにしました。
(関連:メネデール(植物活力素)を使うタイミング)
鹿沼土で栽培するときの特徴
【鹿沼土の特徴】 ・有機物を含まないので、傷みにくい ・水はけが良い ・乾くと白っぽくなるので、水分量を判断しやすい ・入手しやすく価格もお手頃
鹿沼土は、有機物を含まないので、挿し木の切り口などが腐りにくいので、挿し木に向いている用土です。
水はけが良いです。
また、鹿沼土は乾くと白っぽく、水分を含んでいるときには濃い黄色になり、乾いているか湿っているかを見た目でわかりやすいです。
入手しやすく、価格も高くないので、使いやすい用土だと思います。
発根するまでの水やり
発根するまでは、いつも鹿沼土に水分があるようにします。
容器の底に穴がないので、水を入れ過ぎてタプタプならないようにします。水が多すぎるときには、容器を斜めにして土の表面の水を流してしまうと良いです。
ガラス容器で育てると、ガラス越しにも水分が多すぎるかどうかが見えるので、調節しやすいと思います。
さし木枝の経過
【2023年3月3日】
水差ししていた頃のパキラの枝です。まだ根は生えていませんが、新芽が開き始めてきました。
【2023年3月10日】
鹿沼土に入れてから4日後です。
最初はメネデール液で水やりして、その後は水で水やりしていく予定です。
4日経ってもしおれたりせずに、少し伸びました。
【2023年3月26日】
挿し木して20日経ちました。
つやつやした新芽が順調に育っています。
根が伸びているのはまだ確認できませんが、今のところ元気に育っています。
葉が少しずつ大きくなっています。
ガラス容器の底を見ても根のようなものは見えないので、発根しているかは不明です。
根が伸びてきたら、容器のガラス越しに確認できるようになると思います。
【2023年5月2日】
葉がだいぶ開いてきました。鹿沼土に入れてから2か月近く経ちました。
まだ容器のガラス越しに発根は確認できていませんが、少しずつ生長しています。
一般的なハイドロカルチャーに使われる素材
ハイドロカルチャーの素材として、セラミックの粒やゼリーの粒、カラーサンドなどが使われることが多いです。
セラミックの粒だと、鹿沼土や赤玉土に比べて強度があるので、潰れて粉々になりにくい性質を持っています。
ゼリー状の粒だと、透明な材料で涼しげに見えることや、色つきゼリーもあって明るく見えたりおしゃれに飾れる利点があります。
人工的な砂(サンド)も、おしゃれだと思います。
ハイドロカルチャー風のさし木の注意点
鹿沼土は、普通の鉢底に穴がある植木鉢でさし木するときによく使われています。
ハイドロカルチャー風に、容器の底に穴が空いていないガラス容器を使っていること以外は、普通の挿し木の方法とほぼ同じです。
【ハイドロカルチャー風に(鉢底穴がない容器で)育てるときの注意点】 ・発根するまで、乾かしすぎない ・ガラス容器の側面から見て、水をひたひたにしすぎない
容器の底から水が流れないことと、底穴から空気が入らないという違いがあるので、水やりの管理が重要になります。
通常の挿し木に比べて、土が乾くのが遅くなるので、水やりの頻度はゆっくりになります。水やり直後に土の表面に水がたまらない量にし、横からガラス越しに見て、鹿沼土の粒と粒の間が水浸しではなく空気も多少入っている状態が良いと思います。
水位がわかるので、ガラス容器だと水分調節がしやすくなります。
発根するまでは、完全に土を乾かさないようにし、水分がある状態を保つようにします。
まとめ
パキラの根がまだ出ていないうちに、鹿沼土でハイドロカルチャー風のさし木にしましたが、順調に葉が出てきています。
鹿沼土で栽培するとコバエなどの虫も出にくいですし、ガラス容器での栽培にすると、鉢底から水が出ないので水やりも簡単です。
底から見ると、根が伸びてきたら見えてくると思います。
窓辺に小さく育てることができ、可愛らしいです。
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