昨年(2022年)にさし木したラベンダーから花が咲きました。
当初は小さかったので、どんな風に育つのだろうかと思っていましたが、冬を越して春になり気温が上がってくると、待っていましたとばかりに勢いよく伸びました。
4月後半から5月にかけて伸び始めます。
1本のさし木から、順調に育つとボリュームが出てきれいなラベンダーの花が咲きます。
今回は、ラベンダーのさし木苗が生長する1年間の様子をまとめたいと思います。
ラベンダーの基本情報
ラベンダー(lavender)
学名: Lavandula
科名: シソ科
属名: ラベンダー属(Lavandula)
形態: 低木(半木本性植物)
原産地: 地中海沿岸
開花時期: 5月〜7月
ラベンダーのさし木スタート
ラベンダーの枝をさし木したのが、2022年です。6月にさし木を始めた枝は途中で枯らしてしまいまったので、9月に剪定した枝を使ってもう一度さし木しました。
【2022年9月14日】
剪定した枝を使ってさし木しました。小さな脇芽が出てきている枝です。
小さくて少ない葉からスタートしました。
【2022年9月26日】
いつの間にか脇芽が伸び、根づいていました。
適度な気温と水やりであれば、さし木が成功しやすい植物だと思います。
春の時期のさし木が途中で上手くいかなくても、秋頃に再チャレンジできます。
【2022年10月30日】
真夏を過ぎた9月、10月の時期には元気な葉がよく育ちました。
秋のさし木も成功しやすいと思います。
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冬のラベンダー
【2022年12月6日】
12月の始め頃には枝ぶりがしっかりしてきました。
もうすぐ冬ですが、葉が緑色です。
【2023年2月2日】
寒さのせいか、紫色になっている葉があります。
冬の間、枯れることはないですが、特に伸びることもない状態が続きました。
北海道でもラベンダーは栽培されているので、寒さに強く、本州の暖地ではベランダで冬を越すことができます。
冬でもベランダに置いたまま栽培できる植物もあると、お世話しやすいです。
寒い時期に、古い葉が枯れたり、生きている葉が紫色っぽくなったりします。
大きくなったラベンダーの場合、冬越しのときに、長すぎる部分を剪定して長さをそろえておくと、春に伸びてきたときの姿が美しくなると思います。
今回は、さし木した苗の1度目の冬越しだったので、とくに剪定はしませんでした。
春のラベンダー
【2023年3月6日】
3月に入り、日差しが明るくなり、少し気温が上がってきました。
葉はまだ紫色ですが、脇芽が少しずつ伸び始めようとしています。
【2023年3月17日】
ひと回り大きな鉢に鉢増ししました。
葉が紫色から緑色に戻りつつあります。
【2023年4月24日】
ラベンダーの花のつぼみが何本か出てきています。
ラベンダーの葉は4月頃から伸び始めて、5月頃に花が咲き始めます。
葉が伸び始めてから花が咲くまでのスピードが早いです。
それまで紫色を帯びていた葉も明るい緑色になります。
冬に生長が止まった続きから伸びますし、脇芽も伸びていきます。
咲いた花を切っていくと、脇芽が伸びやすくなり、次の花が咲いていきます。
1年前は1本の茎でヒョロヒョロしていたラベンダーですが、冬を越して春になり、5月頃には一つのふわっとした株になっていました。
1年経ったさし木苗は、春にホームセンターで購入した苗くらいの大きさにはなっています。
ラベンダーは春と秋にボリュームが増す
ラベンダーがこんもりとした状態になるのは、春に最初に購入した苗が咲き終わってからです。
花が終わったあと、たくさん脇芽が出てきて夏頃にはボリュームが出ます。夏の時期には花は咲いていませんが、グリーンのきれいな葉がふさふさ生えてきて、多少の剪定が必要になります。
それから冬になると、生長しませんがじっと寒さに耐えて、ベランダに出したままで冬越しできます。
冬を越した株が春になって、予想していたよりもたくさん花を咲かせたので驚きました。
順調に育てば、1株でもかなりボリュームが出ます。
鉢植えの場合には、購入したばかりの新しい苗を1鉢につき1苗の量で大丈夫だと思います。
最初から苗をいくつか買って、何鉢も育てても良いですし、1年遅れにはなりますが、さし木して株を増やしていくこともできます。
ラベンダーの香りを楽しむために、たくさん収穫できるように一面にラベンダーを植えてみるということもできるかもしれませんね。
収穫したラベンダーはドライフラワーで楽しむこともできます。
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1年間ラベンダーを育ててみて、初夏の花の時期が過ぎると地味なので、ベランダなどの限られたスペースでの園芸では、ほかの時期に咲く花なども織り交ぜると、一年を通して色どりが良くなると思います。
自分の好みのものを植えられるので、ガーデニングは楽しいですね。
まとめ
ラベンダーのさし木は、基本的に成功しやすいですが、真夏の時期が苦手なので、夏に枯れてしまうこともあります。
秋のさし木でも、翌春にラベンダーの花を咲かせることができたので、秋もさし木のチャンスです。
ラベンダーの花は5月から7月にかけての時期だけですが、花のない時期でも、葉を触るとふわっとラベンダーの良い香りを楽しめます。
夏の時期には水切れしそうになったり、ハダニがつきやすくなったりすることもあったので、夏越しには注意が必要ですが、冬越しはあまり変化がないものの、適度に水をあげることができれば、特別な対策をしなくても大丈夫でした。
春になって一気に葉を伸ばし、きれいな花をさかせてくれるので、ラベンダーは育てがいがあって楽しいです。
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