ガーベラは、存在感のあるきれいな花を咲かせ、切り花にしても楽しめる植物です。春と秋に花を咲かせ、翌年以降も続けて育てられる多年草です。
色のバリエーションも豊富で、好みの色合いのガーベラを自宅のベランダで育ててみることができるかもしれませんね。
同じガーベラでも、コンパクトなミニガーベラという品種があり、うちでも育てています。
花束にしても、一輪でもガーベラの花はプレゼントにできる楽しみもあります。
意外と花もちが良いので、切り花に向いていると思います。また、花をずっとつけておくよりも、切り花にしてしまう方が株への負担を減らせるので、次の花を咲かせるためにも良い方法です。
今回は、鉢植えでのガーベラの育て方について書きたいと思います。
ガーベラの基本情報
学名:Gerbera
英名:Gerbera、Transvaal daisy
和名:花車
科名:キク科
属名:ガーベラ属
原産地:南アフリカ
特徴:多年草
開花期:4〜6月、10〜11月
水やりと日当たりと肥料
【水やり】
過湿を嫌うので、土の表面が乾いてから水を鉢底から流れるくらいまで与え、受け皿に水をためないようにして根腐れするのを防ぎます。
葉っぱがしおれそうなくらいになってから水をやるくらいがちょうど良いタイミングです。
ただし、真夏の場合には、猛暑の日に一気にしおれてしまうこともあるので、ほぼ毎日水やりをすることもあります。
また、株の中心に水がかからないように、葉をよけながら、まわりの土の方から水をかけていくようにします。
長雨に当たると湿気で傷みやすいので、鉢植えであれば雨の当たらないところに移動させると良いです。
【日当たり】
日当たりの良いところを好みます。
真夏には、半日陰くらいのところだと無事に夏越ししやすいです。
春や秋の開花時期なのに葉ばかり茂って花が咲かないときには、葉を少し摘んで中心部に日光を当てるようにすると花が咲きやすくなります。
つぼみが出て問題なく花が咲いていれば、葉を減らさなくて大丈夫です。
【肥料】
草花用の固形肥料を月に一度適量あげたり、液体肥料をうすめの濃度で週1回与えたりします。
春のアブラムシの発生しやすい5月~6月には、肥料の窒素分が多いとアブラムシが付きやすくなると言われています。
アブラムシが付くようになってきたら少し肥料を控えめにしますが、基本的に花を咲かせるのに肥料を好むので、真冬を除いて肥料は与えるようにします。
葉の色が薄くなってきたら肥料が切れてきていることが多いです。
規定量を守り、肥料やけをしないように肥料は少し少なめから与えると失敗しにくいです。
真夏の対策
乾燥に強いとはいえ、乾燥しすぎると枯れます。
水やりは、できるだけ午前中にします。午前中が難しい場合には夕方にして、真昼ではないほうが良いです。枯れそうなくらいにしおれてしまっていたら、真昼であっても水をあげたあと、室内や軒下などの直射日光の当たらないところに置いておくと大丈夫だったりします。
真夏の35℃を超える強烈な暑さの日には、1日、2日水やりが遅れると水が切れて枯れてしまうことがあります。
乾燥には強いほうですが、晴れて気温が高い場合には毎日のように水やりが必要なこともあります。土が乾燥して、葉や茎がくたっとしてから水をやっても大丈夫ですが、乾燥してくたっとしたまま時間を置きすぎると枯らしてしまいます。
逆に、水をたくさんあげていつも土が湿っているのに葉がくたっとしていたら、加湿で根腐れしている可能性がありますので、加湿にも要注意です。
土や葉の状態を見ながら水やりをします。
日当たりを好む植物ですが、真夏は半日陰が向いています。
いずれにしても、日当たりや、気温、鉢の大きさなどによっても土の状態が変わってくるので、様子を見ながら水やりの頻度を調整しましょう。
花を摘むときのコツ
ガーベラの花を摘み取るときには、根元の方からゆっくりと引っ張るようにします。ハサミを使って茎の途中から切るよりも、根元から茎を全部取ってしまう方が、茎の切り口から傷んだりするのを予防できるからです。
同じように、古くなって黄色くなったり枯れてしまった葉っぱも根元からしっかり取り除きます。
株元から新しい花や葉が出てくるので、枯れた花や葉や茎は残しておかない方がすっきりして、新しい芽が出てきやすくなります。
株分けで増やせる
生長してくると、株分けによって増やすことができます。一つの株から3つくらいに分かれることが多いです。
春か秋の植え替えの時期に合わせて株分けできます。
植木鉢から出して余分な土を落とした後、消毒した切れ味の良いナイフなどで切り分け、それぞれ別の鉢に植え付けます。
種からも増やすことができますが、株分けするほうが同じ花色の株を増やすことができるという良さがあります。
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まとめ
ガーベラは、切り花にしたりしてプレゼントするのに向いているので、育てがいがありました。
うまく夏越しと冬越しができると、さらに株も大きくなっていきます。
夏は花が咲かない時期なので、葉っぱだけになってしまい放っておかれやすくなりますが、加湿にも気をつけつつ、水やりをして枯らさないようにすると、夏の終わりごろからつぼみをつけて花を咲かせてくれるようになります。
無事に厳しい暑さを乗り越えることができると、嬉しいですね。
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