マリーゴールドは比較的育てやすく、春から秋にかけて長い期間花を咲かせてくれます。
一般的によく流通しているフレンチマリーゴールドは、花持ちがよい品種で、しばらく咲き続けてくれます。最初は1輪ずつしか咲きませんでしたが、生長して株が大きくなったら、7〜8輪同時に咲いたりして、ベランダを華やかにしてくれました。
今回は、マリーゴールドの花をきれいに咲かせるためにできるお手入れについてまとめます。
フレンチ・マリーゴールドの特徴
【フレンチ・マリーゴールド】
開花時期 5月~11月
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
特徴 一年草
花がらを摘む
しおれてきた花(花がら)は、早めに摘むようにしていくと、次々と花を咲かせやすくなります。
花が終わったあともそのままにしておくと、種を熟させるためにたくさん栄養分が使われます。
種を収穫するのでなければ、早めに花がらを取ってしまった方が、次の花や葉の生長に養分を行き渡らせることができます。
肥料を足す
たくさん花を咲かせていると、栄養分が不足しがちになります。
そこで、液体肥料や化成肥料などを追加していくと、元気な花をその後も咲かせることができるようになります。
栄養分が不足してくると、花色が薄くなったりします。
肥料を施したあと、花色があまりに濃くなって驚きましたが、10コくらい花を咲かせているうちに、濃いオレンジから黄色に色が変わっていきました。
そうすると、そろそろ肥料を追加する時期になっています。少しの肥料で、花つきや花の色、葉の生長が良くなります。
使いすぎないようにしつつも、適度に肥料をやったほうが、たくさん花を楽しめますよ。
【肥料の与え方】
花の色が落ちてきた頃に、花や野菜用の小粒の肥料を与えたり、ハイポネックスなどの液体肥料を2,000倍に薄めたものを一回水やりの代わりに与えるなどすると、そのあとの花の色が濃くなり、全体的に元気になります。
剪定・切り戻し
春の時期から育てていると、大きくなりすぎる場合があります。
夏頃に、半分ほどに剪定して切り戻すと、秋頃まで長持ちします。
剪定した枝はしばらく花が咲かなくなりますが、真夏時期は暑すぎて花が咲きにくくなるので、その間に半分くらいに剪定しておくと秋にまた花が咲きます。
剪定すると、株の負担を減らして風通しが良くなるので、ハダニなどの害虫対策にもなります。
水やり
花が咲いている時期には、いつもより多めに水を必要とします。
マリーゴールドは日向で元気に育ちますが、水切れして乾燥すると、一気にしおれてしまいます。
炎天下置いておいたら、半日ほどでカラカラに土が乾き、葉もしなびたりします。真夏の暑い日には1日で一気にぐったりしてしまったりするので、水やりをして水分補給をさせて枯らさないようにしましょう。
鉢底から水が出てくるまで、たっぷりと与え、受け皿の水はすぐ捨てて、水を溜めておかないようにし蒸れないようにします。
真夏には1日に2回、朝晩に水やりが必要になることもあります。
真夏よりも、少し涼しくなってくる8月後半から秋にかけてのほうが花がたくさん咲きやすいです。
日当たり
明るい日当たりの良い場所を好みます。
室内ではなく、ベランダなど屋外で育てるのに向いています。ある程度大きくなってきたら、日の当たる日向で育てられます。
暑く乾燥する時期には、ハダニが発生しやすいので、葉水を与えるようにすると予防できます。水やりの際によく観察して、ハダニを見つけたら早めに捕殺します。
1㎜ほどの白い斑点ができていたら、ハダニが発生している可能性があります。乾燥する季節は要注意です。
直射日光でも、水やりが足りていれば葉焼けはほとんどしませんが、ハダニで葉が斑点状に白く色が抜けてカサカサする感じになることがあります。ハダニは増えると駆除が難しくなるので、こまめな葉水と早めの捕殺で対策しましょう。
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苗ポットから植木鉢に植え替えて育てる
マリーゴールドの苗を購入したら、苗ポットのままにしておかず、早めに植木鉢に植え替えたほうが大きく生長できて花もたくさん咲かせてくれます。
今年は、4号サイズの鉢に植え替えましたが、植木鉢が狭く感じるくらい大きくなりました。
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まとめ
フレンチ・マリーゴールドは、わりと育てやすく、開花時期が長いので、明るい色の花を長い期間楽しめます。
毎日の水やりや、定期的な肥料などのほか、苗ポットから植木鉢に植え替えたり、咲き終わった花がらを摘んだり、真夏に剪定などをすると、秋まで育てられると思います。
剪定しないでいると、大きくなりすぎて風通しが悪くなってハダニが付きやすくなったり、栄養が行き届かなくなったりするので、思いきって切り戻すのが長く育てるコツになると思います。
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