アイビーはつる性で、生長が早く、生育できる温度や日当たりなどの条件が広いので、室内のいろんな場所や、ベランダなどで栽培できます。庭のグランドカバーとして、また、ブーケに入れるグリーンにも使えます。
伸びてきたつるを切って、挿し木すると、アイビーを増やすことができ、さし木に強く、水挿しといって水栽培でも育てやすいです。アイビーは丈夫で、いろんな場所に順応できるので、ちょっとしたスペースにも飾りやすくておすすめですよ。
やさしいグリーンの色がきれいで、斑入りや斑なしなど、葉の色や模様、大きさや形が異なる品種があります。イングリッシュ・アイビーは園芸で人気のある品種です。
今回は、アイビーのさし木の方法について書きたいと思います。
アイビーの基本情報
【アイビーの基本情報】
和名:セイヨウキヅタ(西洋木蔦)
へデラ
イングリッシュ・アイビー
学名:Hedera helix
科名:ウコギ科
属名:キヅタ属
アイビーのさし木の方法
【さし木の手順】
アイビーのつるを10cmほどのところで切り、一番下の葉を取り、水につけて(1時間〜数日)吸水させます。葉を取った節から根が出るので、必ず一枚以上下の葉を取ります。
ハサミは清潔なものを使い、斜めに切ります。
ミニポットなどの植木鉢に、赤玉土や挿木用の土を入れ、底から水が出るくらいまで水をかけて湿らせておきます。
割り箸などで用土に穴を空けて、アイビーを入れ、用土を上から軽く押さえて隙間を埋めます。
もう一度水をやり、底から水が出てこなくなったら、直射日光の当たらない風通しの良いところに置いておきます。
1ヶ月ほど、用土が乾燥しないように水やりして様子をみます。
※ さし木の関連記事
さし木から約3か月後には、このような感じです。葉が増えてきています。
水栽培で出た根は、すぐには土の中で水を吸収しにくい
水栽培で根を生やしてから、培養土に植え付ける方法もあります。
この際、たくさん根が生えていても、土の中で水分を上手に吸収できるまでには少し時間がかかります。
水にいたときと根の質が異なるので、土に順応した根に変化していきます。
それで、水栽培から土に植えた場合も、しばらくは直射日光を避け、乾燥させすぎないように注意しておくと良いですよ。
切った茎からもまた葉が出てくる
さし木のためにアイビーのつるの一部を切り取っても、ふたたび切り口の近くの節から新芽が出てきます。
上の写真の青い〇印は、挿し木用につるを切ってから12日後ですが、新しい芽が出ていました。
さらに、2~3か月後には、つるの切り口の横から伸びたつるがけっこう伸びました。下の写真の青い〇印は、新しく伸びた部分です。黄色い〇印は以前の切り口です。
切ってもまた伸びてくるので、安心して切ることができます。ただし、一度にたくさんのつるを刈り込むと負担がかかるので、少しずつ切るようにします。
アイビーは生長が早い
さし木や水さしで増やしやすいポトスと比べても、アイビーの生長はとても早いです。
生き生きとした植物の様子を見られるので、育て甲斐があります。
8月上旬に購入したアイビーの苗が、半年近くでだいぶ伸びました。
短期間のうちに、ぐんぐん伸びるのを見たいときには、アイビーを育ててみるのがおすすめです。
※ アイビーの関連記事
まとめ
アイビーは、丈夫な植物でさし木しやすく、生長が早い特徴があります。
つるを切って、土にさしても水さしにもできます。葉の付け根の節のところから根が出てくるので、必ず根元に近いほうの葉を1〜2枚取りましょう。
アイビーの葉はさわやかな色のグリーンをしていて、部屋のどこに置いても似合うので、生活の中にちょっとしたグリーンを取り入れたいときなどにもおすすめです。
コメント