アゲハチョウの幼虫が蛹(さなぎ)になることを蛹化(ようか)と言います。
実は、イモムシからさなぎになるのは、かなり大きな変化です。
イモムシからさなぎになるのは、さなぎからチョウになるくらいの難しさがあるかもしれません。
ベランダにある柑橘系の木に二匹の幼虫がいましたが、一匹は蛹化に成功し、一匹は失敗してしまいました。
蛹化が、これほど危険を伴うものだとは思っていなかったです。
アゲハチョウの成長段階
①卵
②幼虫(1齢〜5齢)
1齢〜4齢幼虫は、鳥のフンのような見た目で黒地に白い模様が入っています。脱皮して大きくなっていきます。
5齢幼虫になると、緑色になります。
③前蛹
糸を出して体を固定し、脱皮して蛹になる準備をします。
今回は、このあと強風にあおられて、蛹化に失敗してしまいました。
④蛹
ベランダからいなくなった幼虫は、別のところで蛹になっていました。
⑤蝶
無事に羽化できると、成虫のチョウになります。
蛹化に失敗した原因
アゲハチョウになるまでに一番難しいのは羽化だと思っていましたが、蛹化もかなり大変で、残念ながら失敗してしまうこともあるのだということが、今回の観察でわかりました。
おそらくですが、脱皮の途中、強い風にあおられて姿勢を崩してしまったか、枝に体を固定していたおしり側の糸が外れてしまったせいで、うまくいかなかったのではないかと思っています。
晩の時間帯に脱皮しようとして動いているのを見ましたが、少し後にもう一度見たら強風にあおられているところでした。
風をよけられる場所に置いてあげていたらよかった、と残念です。
バランスを崩したあとも動いていましたが、そのままで蛹になることはできませんでした。
【対処法】
後日インターネットで調べたら、おしりの固定が外れてしまった時などは、早めにティッシュなどのやわらかいところに置くと良い、という人もいました。
今後、固定している糸が外れたりしたら、ティッシュの上に移動させてあげようと思います。
もう一匹は蛹化に成功していた
蛹になる前にいなくなってしまった幼虫が、別のところで蛹になっていました。おそらく、タイミングといい、場所といい、うちから移動して行ったアゲハチョウの幼虫だと思います。
駐輪場にある自転車のスタンドのところで蛹になっていました。蛹化成功です。
まさか、木の枝でもないところにいると予想していませんでした。
見つけた蛹は、移動させないで、そのままにしておきました。
まとめ
チョウになるところまでは観察できませんでしたが、2齢幼虫から蛹になるところまで見ることができました。
自然界では、鳥などの外敵に食べられてしまったり、強風などで蛹化できなかったりと、無事に成虫(チョウ)にまでなるまでにさまざまな危険があります。
とくに5齢幼虫になると、次に蛹になるために場所を移動していなくなったり、蛹化のために脱皮する時には強風などで失敗してしまうことがあります。
アゲハチョウの幼虫観察では、5齢幼虫から蛹になる段階が一番難しいと思いました。
食欲旺盛な5齢幼虫が食べるのをやめる頃になったら、飼育ケースに入れるなどすると、無事にチョウになるまで観察できると思います。
※ これまでのアゲハチョウの幼虫の記事
コメント