ハイビスカスの生育の旺盛な時期(4月〜10月)には、肥料を与えると花をよく咲かせます。また、花や葉の色やツヤも良くなります。
ハイビスカスは肥料を好むので、液体肥料(液肥)と固形肥料の両方とも使います。
固形肥料は、花や野菜用の細かい粒状の肥料を使います。
ホームセンターの園芸コーナーでも、購入できます。
肥料の種類
【液体肥料】
HYPONeX(ハイポネックス)は、色々な植物に使える、定番の液体肥料です。植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く含んでいます。うすめて使うタイプです。
主成分である、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の配合は、6−10−5です。
一番多めに含まれているリン酸は、とくに開花や結実を促し、また植物全体の生育を促すと言われています。
用途に合わせて、250倍〜2000倍にうすめるので、これ1本あればしばらくずっと使えます。花、野菜、観葉植物などいろいろな植物に使えますよ。
薄い濃度(2,000倍)から様子を見ると良いと思います。かなり薄い濃度に感じますが、肥料の効果がバッチリ出ることも多いです。
濃度を濃くしすぎると、肥料やけを起こして元気がなくなったり枯れたりする原因になるので、うすめで使う方が失敗しにくいです。
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ハイポネックスの原液は濃い青色で、うすめるとうっすらとした青みになります。
他のメーカーでも、うすめて使うタイプ、そのまま使うタイプなどいろいろあります。
【固形肥料】
花や野菜に使えるという、粒の小さな固形肥料です。
液体肥料に比べて、ゆっくりと長く効きます。
今回は化学肥料を使用していますが、有機肥料として油かすを使う人もいます。使い方はほぼ同じで、植木鉢の土の上に肥料を置きます。
化学肥料のほうが、コバエなどが発生しにくくにおいも気にならないので使いやすいです。
小粒なので、小さな植木鉢にも量を調節しやすいです。
基本の肥料の与え方
肥料は、生育期(4月〜10月)に与えます。冬期はほとんど与えなくて良いです。
液体肥料:規定の濃度にうすめて、1〜2週間に一度を目安に、水やりの要領で根元に与えます。
固形肥料:目安として1〜2ヶ月に一度のペースで与えます。ハイビスカスの状態を見て、肥料の効果が薄れてきたら固形肥料を与えます。
肥料が足りないと、花つきが悪くなり、肥料が多すぎると肥料やけを起こして葉っぱが黒ずんできます。
ハイビスカスの葉や花の状態を見ながら、肥料のタイミングや量を調節していきます。
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時期や生育状態によって調節しよう
新芽や花芽をつけて伸びていく生育期(4月〜10月)には、養分をたくさん必要とします。液体肥料(1週間〜10日ごと)、固形肥料(1ヶ月ごと)くらいのペースで与えます。
【夏季】
生育期であっても、全体的に元気がなかったり弱っている時には、肥料を控えます。
(関連:ハイビスカスの葉が黄色くなる原因)
【冬季】
また、寒い季節(11月〜3月頃)には休眠期になるので、肥料は与えないようにします。
11月頃に気温が下がってきたら室内に移動させ、全体の1/2〜1/3の高さまで剪定して冬越しさせます。
ハイビスカスの耐寒温度は、およそ12℃が目安です。
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ハイポネックスの希釈はどれくらい?
ハイポネックスの2,000倍希釈で、1週間〜10日に一度のペースで、水やりのようにして鉢底から出てくるくらいの量をたっぷり与えています。(1年目のハイビスカス)
濃度が薄めなので、たっぷり与えることができます。
1リットル容器の水に、ハイポネックス原液0.5mlの割合です。(1cc計量スプーンの1/2量を混ぜます。)
ビンやペットボトルに、1〜2リットルずつ作っておくと、毎回同じような濃度のものを与えられるので便利が良いです。
【7月~11月までハイポネックスを与えた結果】
約2000倍希釈のまま11月頃までだいたい週1回のペースで液体肥料を与えたところ、調子は良かったです。10月頃が花をたくさん咲かせるピークでした。
液肥の濃度を薄くしておくと、多めに注いでも肥料やけをしにくいので使いやすかったです。また、草花に与える濃度の規定よりも希釈がうすくても、与えた後の花色が良くなったり、つぼみがよく生長してきれいな花が咲いたので、肥料の効果が十分ありました。
まとめ
ハイビスカスに肥料を与えると、花つきや花の色が良くなります。また、葉の緑色も濃くなります。
花の色が薄くなってきたり、花が小さくなったりしてきたら、肥料が足りないせいかもしれませんね。
ハイビスカスの場合、液体肥料と固形肥料の両方を使います。
ハイビスカスの花は、一日で終わり、次々と咲かせるのに栄養分をたくさん使うので、肥料を上手に使って、色鮮やかな花が咲くのを楽しみたいですね。
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